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19970414 木原敏江 『アンジェリク』

木原敏江 『アンジェリク』
 「ポルケ・ブック・レビュー http://www.booxbox.com/porque/」より

 4月12日、『アンジェリク』(木原敏江 A & S・ゴロン原作 秋田文庫)を読みました。

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 ただいま「本を買えない三重苦」状態にあります。一つ、貧乏。二つ、引っ越し。三つ、買う暇あるんか?借りた本さっさと返却せんかい。
 同報同人にして新米ママのF本M理さんが、妊娠する前の話ですから随分昔、なぜか田原に貸してくれた全三巻の漫画本が、『アンジェリク』だったのです。

 まず、田原が買って読むとは考えられない本です。登場人物はすべてその巨眼の中に無数の星をきらめかせ、背景に薔薇の花が舞い、状態。ルイ十四世時代のおフランスを舞台に、上は宮廷の主役の座から下は盗賊あがりにして場末の食堂のおかみまで「一粒で天国と地獄」人生をおくる金髪で緑の瞳の主人公と、彼女を巡る三人の男たちの物語。当然、男たちはハンサム、うち二人は生き別れた兄弟でともにヒロインを愛する、あるいはヒロインとの巡り会いで真の愛に目覚める、というお決まりのパターン。

 そして、田原はといえばけっこうハマッテしまって、通勤電車読書で集中してページをめくっている。読み終えるまでの数日間、運悪く隣あわせた幾多の乗客が「気色悪いおっさん」と思いつつ電車を降りたことでしょう。

 田原の宝塚の三人といえば、黒木瞳涼風真世天海祐希

 というわけで(どういうわけだ)、この『アンジェリク』は宝塚歌劇でも取り上げられた題材だそうで、まあ存分に納得できます。(田原が通勤に利用しているのは阪急電車ですが、例の小林一三さんのとこですから、当然車内吊り広告に宝塚歌劇のポスターが存在します。今は時代劇物をやっておられるようです。こてこて化粧のポスターの向こうに、「飛天劇場北島三郎公演」の一心太助のドーラン焼け写真があったりして、けっこう笑える)。
 宝塚といえば、あの手塚治虫さんの育った土地でもあるわけですが、『リボンの騎士』なんかは、男装の麗人そのままですから、宝塚歌劇の影響がありありうかがえます。そういえば子供の頃、『リボンの騎士』のテレビアニメに没入していた記憶もあり、そうなると『アンジェリク』は「読むべくして」本だった可能性もあり・・・。
 こわい・・・。

 おかげさまで、太陽王ルイ14世の時代がフランス宮廷文化の絶頂期であった、ということだけはしかとインプットされました。一七世紀の後半らしいです。(『源氏物語』を成立させた宮廷文化を、すでに十世紀に持っていた日本のほうが文明国だぞ、とも思います)
 それにしても、『源氏』もおフランスもギャッツビー新撰組も取り込んでしまう宝塚歌劇おそるべし、です。関西にいる間に、一度見とくんだった。


 『アンジェリク』 木原敏江(1948- ) A & S・ゴロン原作 秋田文庫1995

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