19970811 小林よしのり 『新ゴーマニズム宣言』第1巻
小林よしのり 『新ゴーマニズム宣言』第1巻
「ポルケ・ブック・レビュー http://www.booxbox.com/porque/」 より
8月7日、『新ゴーマニズム宣言』第1巻(小林よしのり
小学館)を読みました。
『ゴーマニズム宣言』の評判と「ごーまんかましてよかですか?」のセリフだけは聞き及んでいましたが、実際その作品に接するのは初めて。
扶桑社の雑誌「SPA!」に連載され、単行本も9巻まで出ていた、『ゴーマニズム宣言』が、あの一連のオウム事件をきっかけに、小学館の雑誌『SAPIO』に引っ越した経緯も、初めて知りました。
95年9月から96年4月までの連載のほか、筒井康隆・江川紹子
・西部邁
各氏との対談をまとめたもの。
当然のことながら、オウムと薬害エイズが、大きなテーマになっています。
小林さんに対して、ある種の尊敬の念を感じてしまいました。
まず、そのプロ意識の強さ。これだけ、過激な発言をし、それ以上に行動をしつつ、漫画家としての自分を失うことなく、一連の事件を「エンターテインメント」化した力量。
おそらく、小林さんの発言・行動を快く思わない人たちには、認め難い事実でしょうが、良質な「エンターテインメント」だけが、本当に深く現実にリンクできるのだと、再認識しました。
「ごーまんかましてよかですか?」という言葉は、「現実に本気でコミットしていくぞー」という誓いのフレーズだったのですね。
素晴しい。
私が一番遅く読み始めた読者である可能性もある本です。
すでに読んだ方にはもう何もいうことはないですし、まだ読んだことのない人には読んでみてというしかない。
このへんでやめておいて、2巻3巻を探しにいきましょう。
『新ゴーマニズム宣言』第1巻 小林よしのり 小学館 1996
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