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19971204 小林よしのり・浅羽通明 『知のハルマゲドン』

小林よしのり・浅羽通明 『知のハルマゲドン』
 「ポルケ・ブック・レビュー http://www.booxbox.com/porque/」 より

 11月28日、『知のハルマゲドン ゴー宣・サリン・パープリン』(小林よしのり浅羽通明、徳間書店)を読みました。

 先月の上旬、東京都豊島区の浅羽さんという方から、分厚い封筒が届きました。差し出し人の名前に覚えもなく、しばし開封すべきかどうかを迷った後、中身を覗いてみて納得。
 浅羽さんが主宰される「みえない大学本舗」の二つのリーフレット、浅羽通明さんの「流行神(ハヤリガミ)」と高井守さんの「永久保存版」、それぞれの最新号とバックナンバー計26枚が送られてきたのでした。

 高井さんとは「トゥバ」が縁で知り合いました。幻の国トゥバの珍しい形の切手に興味を抱いていた高井さんが、私のホームページのトゥバに関する部分を見つけ、メールをくれたのがそもそもの始まりでした。
 以後、私の作ったCD-ROM「TUVA-トゥバ」のモニターを高井さんにお願いし、それが縁で高井さんが「汎田礼」というペンネームで書かれた『放課後のCプログラミング よりたしかな理解のためのC言語入門教室』という本と、「流行神」「永久保存版」の当面の購入権(!)をいただいていたのでした。
 しかし、うかつにも、そのときすでに小林よしのりさんの『新ゴーマニズム宣言』を読んでいたにも関わらず、私は「浅羽通明」という名前になんの反応もできなかった。高井さんには、拍子抜けだったかもしれないですね。

 A4版の裏表に、びっしりと書かれた「流行神」に風を通しながら、どうも「ゴー宣」系の人らしいということで、改めてリサーチ、そして『知のハルマゲドン』を発見したのでした。

 で、実は今、この文章を恐る恐る書いている(笑)。 というのも、高井さんにはメールでお礼はしたものの、浅羽さんにはなんの連絡もしていないんで、この同報を感想文として添付したご礼状を送ろうかなと思っているわけです。
 が、相手は「思想家」という肩書き(小林さんが半分冗談でそう呼んで、浅羽さんも半分冗談でそう名乗っているとか)だし、論客であるらしい。
 自慢ではないが、私には思想がない。昔は節操もなかったが、今は節操をなくすだけの体力もない。

 さて。

 『知のハルマゲドン』を読んで、改めて小林さんの懐の深さを感じました。
 漫画という万能に近い表現形式をマスターしてる上、普通の人間の感覚を持ち、その上それを普通の言葉で語る能力を持っているのですから、怖いものなしです。
 前回のメールではないですが、「言霊(ことだま)」を使いうる希有の才能と言ってもいい。 オウム・薬害エイズ問題といい、ひょっとしたらそれ以上にやっかいな同和問題まで、臭いものにはフタではなしに、これでもかと表ざたにして、言いたいこと言える人間が、二人といるとは思えない。
 で、浅羽さんの役回りはというと、その小林さんに言葉に立体感を与える、という感じ、でしょうか?

 「純粋すぎる世代をひねくれさせ、ずるがしこくさせる」というのが、小林さんの執筆テーマだそうです。これはことによると成功するかもしれない。
 Jリーガーのすべてがワールドカップに行けるわけではないが、予選を勝ち抜いたもの、本選に出場するものの意識の変化が、すべてのサッカー選手の意識を変えられるかもしれない程度に、一部の小林ファンが「えげつなさ」を身につけられれば。
 しかしそのとき彼等は小林よしのりを必要とするだろうか?

 それ以前に、歴史の波が、われわれ日本人を(より?)「えげつない」生き物に変化させるやもしれませんね。

 以上例によって印象雑記に終わり、論にはなっていませんが。(浅羽さん、ごめんなさい。「流行神」の感想もそのうちに。)


 『知のハルマゲドン ゴー宣・サリン・パープリン』 小林よしのり(1953- )・浅羽通明(1959- ) 徳間書店 1995

 浅羽さんとは同世代、私も『マカロニほうれん荘』と『ストップ!ひばりくん』が大好きでした。しかし小林よしのりはまったく読まなかった。先見の明なし・・・。

 『放課後のCプログラミング よりたしかな理解のためのC言語入門教室』 汎田礼(1965- ) 翔泳社 1993
 高井守さんの「永久保存版」のホームページ:
 http://www.jp.piko.to/

 これほど「好き・嫌い」のはっきりわかれそうなページもなかなかないです。



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