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19990205 吉田秋生 『カリフォルニア物語』1-4 / 朝、札幌エレクトロニクスセンターにDVカメラ返却

吉田秋生 『カリフォルニア物語』1-4
 「ポルケ・ブック・レビュー http://www.booxbox.com/porque/」より

   *

 2月3日、『カリフォルニア物語』(吉田秋生、小学館文庫)を読みました。

 『BANANA FISH』『桜の園』『河よりも長くゆるやかに』『吉祥天女』の漫画家の出世作。
 そして、本屋さんの「少女まんが」コーナーでそれらの本を買い続けたのは、オジサンの私。

 さて、吉田秋生さんの作品は「少女まんが」なのでしょうか?
 たしかに、『カリフォルニア物語』巻頭の筆使いは「少女まんが」的です。
 15.6年前に『吉祥天女』を読んで以来の吉田秋生ファンの私ですが、どうもその『カリフォルニア物語』とっかかりの絵が好きになれませんでした。それが、この有名な作品だけを食わず嫌いしていた理由です。

 ところが今回全編を通して読んでみて、びっくり。
 物語の終盤には、油分と水分を飛ばした、『BANANA FISH』へとつらなる、あの描線があらわれます。
 吉田さんは、どうも作品を描きながら、描きたいものと描けるものを見つけてしまわれたようですね。全然けれんみがない。参りました。

 さて、この『カリフォルニア物語』という題名、恥ずかしいですね。
 そうです、1970年代に思春期を過ごし、その中でも特にアメリカ文化に憧れていた人は、ある種の感慨を持たざるを得ない題名。なんであのころあんな夢中になって「アメリカ物産展」してたんだろう、というような。
 第2巻巻末での中島梓さんとの対談によれば、

 「カリフォルニア物語は水谷豊萩原健一の『傷だらけの天使』がベースになっているんですよね。それといわずと知れた『真夜中のカウボーイ』が。私が最初にものを描くきっかけになったのは70年代の「アメリカン・ニューシネマ」の影響だから。」

ということで、作者自身、その原点がアメリカ文化の影響にあったことを語っておられます。

 1970年代前半の「宝島」を熟読し、1975年の「Made in U.S.A. Catalog」を買い(実は今だに本棚にある・・・)、「ポパイ」の創刊を見た私のような人間には、時代背景(アメリカではなく日本の)を感じつつ読める作品群なのですが、いまどきの80年代以降に生まれた若い人たちには、吉田漫画はどのようにうつるのでしょうか。

 それにしても、第3巻巻末で大浦みずき(元宝塚歌劇団トップスター)さんが書いているように、二十歳そこそこの人間が描いたとは思えない作品です。
 ときどきこの漫画というジャンルは早熟の天才さんを生むようであります。
 私のような脳天気(カリフォルニアの青い空!)が「Take it easy.」といいながら単になまけていたのと同時期に、この若い女性は「少女まんが」という舞台で、こんな立派な仕事をしていた。

 『カリフォルニア物語』から女っけと無駄な同性愛っけを抜いて、硬質で広がりをもった作品が、『BANANA FISH』です。小学館文庫から全11巻で発売されています。
  こういう作品が生まれて、ちゃんと支持を受けるという、この国。なかなか懐が深いです。


 「PORQUE? BOOK REVIEW:http://www.booxbox.com/porque/」バックナンバー:
 19971124 吉田秋生 『きつねのよめいり』 :http://booxbox.cocolog-nifty.com/tahara/1997/11/19971124___04ab.html
 19970906 山本昌代 『エルンストの月』--『きつねのよめいり』解説で「アメリカ映画と吉田秋生」という文章を書いておられます:http://booxbox.cocolog-nifty.com/tahara/1997/09/19970906__3f74.html

吉田 秋生(よしだ・あきみ) 小学館文庫---1994/12/10---ISBN4-09-191001




 朝、札幌エレクトロニクスセンターにDVカメラ返却。
 以後、五時過ぎまで、自宅でHPのメンテナンス、同報原稿(吉田秋生「カリフォルニア物語」)制作。
 「PORQUE? Book Review」をメールマガジン化し、「まぐまぐ」を利用して、初めての送信。
 メールマガジンの購読希望者は、「まぐまぐ」HP上で、簡単に登録/脱退できる。そのせいか、なんと、すでに読者が125人! 昨日のKNさんの参加で、四年越しで50名をこえた「ポルケ」同報(ニフティの同報を使った田原の手動登録)の参加者に比較すると・・・。その「あっさり感」がちょっと怖い。同報の少人数の方々は、まずメールのやりとりがあって後参加された方ばかりなので、気楽にお友達に読んでもらえる、という実感があったのですが。

 五時過ぎ、桑園駅近くに在住するSRさん(女性)宅へ向かう。
 北海道大学の職員である彼女の家に、各国からの留学生5名がつどっての食事会に参加する。
 大雪・渋滞で、二時間かかってSRさん宅に到着すると、すでに各国の料理がテーブルに並んでいる。
 参加者は、パラグアイからの女性・ウルグアイからの女性・ネパールからの男女・ハンガリーからの男性。と、日本人はSRさんと私。
 日本滞在の長い人(七年)から短い人(四か月)まで、南米・アジア・東欧の料理をつまみつつ歓談。
 パラグアイ国籍の日系2世エレーナさんの話に笑う。なぜ、日本の男性は女性に声をかけないの!?
 それに対して、ネパールはいまだに、男女間のおつきあいには、相当厳しいものがあるそうで、その対照に驚く。
 午後十一時退出。皆、研究者なので、その時間から大学にもどる人もいるらしい。
 日付が変わること、帰宅。

 四国のHEさん(女性)からメール。
 リポーさんのライブを企画しているそうで、その縁でBooxBoxのページを見、TARBAGANに興味を持って下さったらしい。四国での活動をバックアップできるなら、というお言葉。
 ありがたい。

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