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19990604 椎名誠 『馬追い旅日記』 / 私をキタラに連れてって

椎名誠 『馬追い旅日記』
   「ポルケ・ブック・レビュー http://www.booxbox.com/porque/」 より

 1999年05月13日、『馬追い旅日記椎名誠(1944- )を読みました。

 カバーには:
「1994年1月-95年4月。作家活動と並行して、モンゴルを舞台にした映画『白い馬』の映画兼プロデューサーとして過ごした椎名誠。「まったくなんて慌しい男なのだろう」と本人も呆れて(?)いるように、東奔西走、神出鬼没、その行動力には圧倒されるのみ。映画作りの楽しさ、苦しさ、モンゴルの大地と人々の魅力、そして作家シーナの日常・・・・・・。日本とモンゴルを股にかけた、超パワフルな「男の日記」。」

 写真と解説は、以前札幌でお会いしたことのある、高橋のぼる(「タヰ」の上に「日」の字)さん。
 その時の話は:
 「19980720 椎名誠 『草の海』 http://booxbox.cocolog-nifty.com/tahara/1998/07/19980720_ac32.html


 いい意味での「コンビニ」本。

 主に、父の検診に付き添って行った札幌厚生病院の待合室で読んだのですが、そういうつぶさねばならない時間は確実にあるものの、いつその時間が終わる瞬間が来るのかわからない、という「killingtime」的読書に最適。

 読みやすいわかりやすい、適当なユーモアと感動と波乱があって、どこでなにかで読書がとぎれても、すぐ止められてまたすぐ入り込める。

   おそらくこういう本を書く人を、プロの職業作家というのでしょう。
(アマチュアの職業作家、という不思議な人種も存在するらしいので)。



 北海道・余市での生活部分が魅力的。
 北海道って良さそう、と現に住んでいる人間が思ってどうする。

 この四月、中国内モンゴルの馬頭琴奏者リポー(LI BO李波)さんとわれらが嵯峨治彦@札幌の北海道ツアーに同行していた日々を思い起こしました。

 馬頭琴ケースを肩にかけた、「馬負い旅日記」。



 名作『岳物語』の岳君、大人になったんだなあ。

 例によって引用を。

 1995年の日記を読むとなると、どうしても1月17日と3月20日の記述に目がいきます。

「一月十七日 正午近くに関西の大地震を知る。知りあいの人々に電話したが、まるっきり通じない。一日中テレビのニュースを見ていた。」(209P)
「三月二十日 なんだか疲労度が強く、体のあちこちが重いので思い切って休むことにした。そこでなかなか書けずにいた『白い馬』のパンフレットの原稿を書くことにした。十枚まで書いたところで電話。それから地下鉄サリン事件のことを知る。そのため午後は殆どテレビを見てすごす。」(242-243P)
「四月十三日 土曜の十五日から妻が半年間チベットへ行くのでその出発準備が大変だ。殆ど探検隊のような装備になる。朝の「のぞみ」で大阪へ。ずっと原稿を書いていく。新大阪から芦屋へ。神戸の震災のあとはあれから三カ月たってもまだ相当に生々しい。ドスシバリスでカネテルデリカフーズの村上健社長と再会。昨年のモンゴルの撮影以来だ。電通の四国光氏、山田りよこさんらも加わって芦屋の町を歩く。テレビの映像とつがって実際に見る風景はまだいたるところ生活感覚が残っているのでショックが大きい。満開の桜がかなしい。
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 三時半に新神戸オリエンタルホテル劇場に到着。『白い馬』のチャリティ試写会。六百五十人キャパシティのところへ二千数百人の応募があったという。映画が終ったあと挨拶のためにステージに立つと、多くの人が泣いているのが見えた。『白い馬』の遊牧民の生活と、被災者の体験がどこか似かよっているので特別に感じるところが大きかったらしい。本当に大変だったけれど、でも神戸の子供たちはいま日本で一番強い子供たちだろうと思う--と話した。モンゴルの、小さくても一人でなんでもやってのける子供たちを沢山見ての実感だ。新幹線で大阪へ。ロイヤルホテルに泊る。」
(255-256P)

椎名誠(しいな・まこと1944- ) 『馬追い旅日記』 集英社文庫 1999/03/25---ISBN4-08-747026-1






 午後、Kitaraでの、19990709-TARBAGANに向けての打ち合わせに。

 旭ヶ丘「のどうたの会」事務局により、嵯峨治彦氏・TTさんと合流し中島公園内Kitara事務局へ。
 昨年もお世話になったTさん他2名の方と。昨年の経験と、こちらの準備不足もあり、「じゃこれはまた後日」という事項も数あり。

 いよいよ、近づいてきた。
 等々力政彦氏もあと四週間足らずでやってくる。

 「掲示板」シンドローム。

 沼田町K保M宏さんの「書き込み断ち」の気持ちが、掲示板開設から一週間を待たずして、理解できる。
 それは大袈裟としても、この日記や「PORQUE? Book Review」への集中力が落ちかねないのは確か。
 やっぱり、確たる人格が話し相手として存在するほうに人はひかれるのだろう。

 この日記と「PORQUE? Book Review」をあわせると少なくとも数百名の読者が存在する(らしい)。
 集中しなきゃ。

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