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19990718 「疲れたけど面白かったネ」

    [TAIGAM マイ・タイガ] タルバガン 2nd CD

 朝八時、三・四時間の睡眠ののち、嵯峨治彦氏とTTさんは札幌へ出発。
 嵯峨氏、午後、琴似の「コンカリーニョ」でちょっと演奏する予定。明日は、「鼓童」のレコーディングに参加で東京へ。完全な体力勝負。

  彼等の出発に気付かないほど熟睡していたフホダイーちゃん。彼女の目覚めとともに、残り三人の移動日が始まる。
 等々力政彦氏の提案により、新内ホールに併設されている食堂で、十勝名物のそばを食べる。音更町のそば打ち同好会の方々の手になるもの。私もちょっと切らせてもらう。なかなか面白い。いまでこそネイティブのような関西弁を使う等々力氏であるが、もともとは信州出身、そばイーターの本領発揮で、そば作り談話で盛り上がる。

 新得町体育館に移動し、アフリカンダンスのワークショップをちらとのぞく。JRで千歳空港に向かうフホダイーちゃんとはここでさよなら。
 フホダイーは、内モンゴルでは「いいとこのお嬢さん」らしい。気取ったところのない、素直なとてもよい人でした。踊りに関してはガッツもあるしね。ああ、それにしても宿舎に帰っての深夜の踊りの稽古、色っぽかった。オジサンはどきどきしたぞ。
 今度は関西であえるかな。

 午後、車を走らせ江別・野幌まで。助手席に等々力氏。
 途中、等々力政彦氏と国道274号線わきの崖地をハイマツ観察のため登る。
日高町では、行きのとき落ち着いて見れなかったという等々力氏のために、日高山脈館(道の駅「樹海ロード日高」すぐ隣 電話:01457-6-9033 URL:http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/hmc/)に寄り、気のすむまで見物してもらう(等々力氏の視線は研究者のものだったので、私の「見物」体とはレベルが違うが)

 実は、等々力氏とのドライブで、何が一番話題になるかというと、「自然」の話なんだよね。
 私はこの旅で「クガイソウ」という花を知った。等々力氏によるとありふれた花らしいのだけれど、石狩平野ではまったく見た記憶がない。十勝平野とはまた植生が違うのだろうか?

 車中、星野道夫さんが中学時代千葉県市川だかの通学電車の中で、北海道のヒグマに思いをはせていたという話をすると、等々力氏、深い同感のため息とともに、自身も同様、植物のことばかり考えていたと告白。同好の士は(当然のことながら)いなかったのだという。「ハイマツ」の起源に思いをはせるガキがそうそういられても気持ちが悪い、とおじさんは思うぞ。
 星野氏がその後、その「思い」を切らすことなく、どのような仕事を残したかは皆様ご存じの通り。
 等々力氏もその「思い」を抱いたまま大人になり、二十代なかばシベリア入り、ついには生物学の研究をするかたわら、フィールドワーカーになりフィールドミュージック演奏家になり、写真集を出し本を書いた。

 等々力政彦との会話はいつも私に、かつて私が子供のころ抱いていたであろう「思い」について考えさせる。
 その「思い」とは何だったのだろう。
 そしてその「思い」をいつ失ってしまったのだろう。

 世界に等々力政彦は一人しかいない。
 こんなすごいことがほかにあるだろうか。

 午後四時帰宅。
 沼田町のKMさんと千歳の長根亜希さんからお手紙。
 KMさんの「第1回リゾーム・ワークショップ」のパンフレット、大傑作。

 夜、YT氏、通称ジミーちゃんと再会。
 等々力氏と嵯峨氏宅へ向かう道すがら、藤女子大前のマンションに寄る。YT氏、は今年大阪大学大学院を出て、春から北大医学部の某研究室に勤務。等々力氏と私は、大阪時代からの知り合い。ちなみに、私が生涯のうちに出会った大食漢の二大巨頭がYT氏等々力氏の二人である。
 YT氏、元気そうでなにより。
 元大学院生の嵯峨氏にYT氏を引き合わせるべく、「のどうたの会」事務局へ。
 小打ち上げ。

 朝、移動中の車の中でのフホダイーの言葉が印象的。

 「面白かったけど疲れた」という私のオジサン発言に、フホダイーは。
 「違うヨ、疲れたけど面白かったネ」

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