19990722 江頭・あるいはエガちゃん
旭川のAYさんという方から等々力政彦「シベリアをわたる風」の注文メールをいただく。
「私のホームページに、ぜひともお越しください。
テーマは、タンヌツバ独立時代の切手コレクションです。
おそらく、ホームページでは世界最大(?)、日本唯一だと思います。」
というメッセージ付き。「タンヌツバ」は今のトゥバ共和国のことで、等々力政彦著書のテーマ国。
検索一発で、私の商用ページを発見されたそうで、いままで何の縁もゆかりもなかった人間同士が、キーワード一つであっという間に旧知の仲になってしまう。
すごい。
文芸評論家江藤淳氏、自殺。
この事実もインターネット(日刊スポーツ)からの情報で知る。
私は、江藤さんの本に関しては、「オールド・ファッション 普通の会話-東京ステーションホテルにて」というのを読んだことがあるだけ。
現東大総長の蓮実重彦さん(1936- 、東大卒入学式の式辞の長さで最近は有名。TVニュースでは必ず、居眠りする東大生のショットが添えられる)との対談を本にしたもの。江藤さん側からの興味ではなく、「反=日本語論」著者の蓮実さんの本を読みたくて入手したもの。
思想・信条では両極端にあるらしき二人の、育ちよさげに淡々とした会話が素晴しかった。対談企画者、偉い。
ずいぶん前に読んだので細かなことは忘れてしまった。ただ一つだけ覚えているのは、二人が「立派な身なりをした紳士風の人が、平気で、駅のホームなんかでごみ箱をあさって新聞を拾うのはどうしたことか」という点で、意見が一致していたこと。
対談時はバブル以前、場所は東京@日本。
浮浪者のやる行為ではないか、ということか。
みなりは立派いうことも立派な紳士たちが、抜け目なくかつ大きなビジョンもなく立ち回って、ただの新聞拾った方が勝ちだもんね的に金儲けに走った結果がバブルとその後の崩壊につながったのだった。
死にたくもなるかもしれない。
江藤さん、本名は「江頭」さんらしい。
江頭といえば、どうしても「2:50」と頭に浮かんでしまう私。
それはともかく、江藤と江頭では、江藤の方がありふれているのかな。ペンネームを、あえてありふれた名前にかえるというのは、一種読者に対する親切かもしれない。(文字変換もしやすいし、ってか)
と書いた後で、謙東弥(けん・はるや)さんのことを書くのはちょっと気がひけるが。
午後、制作途中のCD-ROM、謙東弥さんの「ビルマへの手紙」写真キャプション入れ。
夕刻、野幌森林公園を一時間ほど散歩。
「棟方志功の女神顔」のSKさんから先日、「森へ行って、リフレッシュしなさい」というお告げメールをいただいており、その言葉に従ったもの(半分冗談です、念の為)。
暑い一日だったが、葉かげは涼やか。
途中、でかいマイマイカブリを発見、手に取って見る。カッコいい! が、一発かまされる。右手の親指人さし指中指に、臭い汁。マジ臭。その汁を、「重屁汁(ジュウヒジュウ)」と勝手に名付ける(ヲイヲイ)。
この季節、歩行中顔の周りに小さな虫がまとわりつき、手で始終払いながら歩いているわけで、その手が臭くてはかなわんということで、道をはずれ、ちょっとした沼よりは優に大きい貯水池で手を洗うことに。
濡れてすべりやすいかなりの崖地を熊笹をつたって歩きながら、「こんなとこで転んで、くたばりでもしたら、笑い者だな」と思う。
すべってころんで、手に「重屁汁」。「その臭さに悶絶し、崖から転落した模様」とでも伝えられた日にゃ・・・。子供は学校でいじめられるだろう。
無事、散歩コースに生還。
途中、道端の草にとまるトンボをゲット。思いつきで、相変わらず顔の周りにうるさい小虫除けにならないものかと。
小虫に対して、トンボの羽根を掴みながら顔のまわりを手で払うものの、効果なし。
この手の小虫たちは、自分が捕まったという自覚も、トンボが天敵であるという認識もなしに、過半が食われて死んでいくのだろう。
江藤淳さんより幸せかどうか、などと考え始めると、きりがないので止める。
トンボも解放する。
深夜、半月ほど前になるか、とある女性から、お互いどんな人間かも知らないはずなのに、突然「読んでみて下さい」と渡された「マジカル・インカへの旅 聖なる予言に導かれて」という本を読了。
スピリチュアル系の人が、偽シャーマンが企画するツアーにのこのことでかけて嫌な思いをした、という話がニューエイジ系の事象をちりばめて書かれていた。
うーむ・・・。
あの人はなぜこの一冊をあえて私に貸してくれたのだろう?
なんて言って返せばいいのか。
多分、「最後まで読みましたが、何が言いたいのかよくわかりませんでした」というだろうな。
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