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19990820 生HHT@佐渡

   * [Heartbeat Best of KODO 25th Anniversary] 鼓童

 午前五時半、小樽発の新日本海フェリーで新潟着。予定より一本早い便の佐渡汽船に乗り換え、午前八時半、佐渡島両津へ。
 両津港には鼓童アースセレブレーションの気配なし。車を走らせ、佐渡島南西端の小木町へ向かう。両津市・新穂村・畑野町・真野町。
 佐渡島は横に拡がった鼓のような形をしており、真ん中のくびれ部分が平地になっている。海あり、山あり、歴史的遺物あり、食べ物もおいしいらしいし、そしてなんといっても北前航路で北海道にも繋がっていたわけで、ちょっと車を走らせただけなのに、佐渡島が大いに気に入る。しかし、暑い。

 小木町に入る。おお、アースセレブレーションだ! しなびた港町の風情に似合わぬ、人々の姿。外国の人もたくさんいるぞ。この日と翌々日の城山公園コンサート「鼓童・フーンフールトゥ」のチケットを案内所で入手して、宿泊先の「城見荘」を探す。
 見つからない。車内の田原家は暑さにうだるは長旅で疲れるはで「ケンケン」している。やっと見つけた「城見荘」では、早く着きすぎたのがあだになって、二時か三時まではチェックインできないよ、といわれガックリ。まだ十時だっていうのに。タルバガン連が泊まっている部屋を訪ねるも荷物のみあって人の姿見えず。
 見知らぬ町に放り出された田原一家の運命やいかに・・・。

 で、なんのことはない、近所に「おぎの湯」という町営温泉を発見し、朝風呂に。
 城見荘に電話をすると 冷房のきいた広間から動きたがらない妻の尻を叩き、島内探検ドライブに出る。
 先ほど来た道を少し戻り、真野町恋が浦に「恋や」というそば屋を発見。昼食にする。

 佐渡は蕎麦のおいしい土地らしい。実は事前に、ちゃむちゃんFさんから、おすすめ蕎麦スポットをメールで教えてもらっていたのだが、うかつにもその場所をメモするのを忘れていたのだった。まあ、その手の情報は「食いしん坊万歳娘」を自称する「タル関のくり」ことKAさんがぬかりなくチェックしててくれているだろうと、まずは目前の「恋や」の蕎麦を食べる。

 それでもまだチェックインの時間にならない。
 鼓型の下の部分を車で一周しようと思い立ち、ふたたび車に。
 今度は国道350号線を走り、佐和田町・金井町・両津市で、最初に着いた港近辺。そこから南東側の海沿いの道を走る。
 私は北海道の利尻島というやはり日本海に浮かぶ島の出身で、離島の道路は走り慣れているつもりだったが、佐渡の道は勝手が違った。まずもって細い。くねる。悪い。両津市・畑野町・赤泊村・羽茂町の海岸を通過し、小木町に戻る。
  すでに四時近く。しばらく休んで、ついにアースセレブレーションに参加すべく、城山公園に向かう。

   * [If I'd Been Born an Eagle] Huun-Huur-Tu

 小木の町から南の海上に突き出る小山が城山。頂上が平らで、そこに今回の「鼓童・フーンフールトゥ」野外コンサートの会場がある。
 木崎神社の鳥居をくぐり、かなりの傾斜の坂道を、上の娘に抱きつかれたまま登っていく。汗がふきでる。
 開演時間近くの到着で、すでに場内は人でいっぱい。子供がいることもあって、ステージから遠くに、位置をしめ、演奏開始を待つ。

 思い起こせば、一番最初に、フーンフールトゥを見たのは、等々力政彦氏の写真でだった。CD-ROM「トゥバ-TUVA」制作時のときのこと。
 等々力氏を真ん中に、両脇から肩を組んだおじさん二人。それが、カイガルオール・ホヴァリクさんとアナトリー・クーラルさんだったのだ。CD-ROMを持っている人はどうぞご確認下さい。
 誰かトゥバ民謡を教えてくれないかなあと思っていた等々力氏のもとに、さりげなく訪れたのが、その二人だったのだ。等々力氏はもちろんその時点では、彼等がどれほどすごい人たちであるかは知らない。
 もうフーメイジになるしかないでしょう。運命というものだ。

 日本人の弟子はその後もトゥバ民族にはまり続け、ついには馬頭琴とホーミーの名手を連れて、本場のホーメイコンテストに乗り込んでくる。そしてその「アンサンブル・タルバガン」は、なんと総合でも準優勝という好成績。
 トゥバの民謡に接したのはタルバガンの演奏を通してという、まあ情けない「プロデューサー」さんであった私は、等々力氏嵯峨氏に教えられて初めてフーンフールトゥのCDを聴き、嵯峨氏撮影のコンテストヴィデオでのフーンフールトゥ模範演奏の素晴しさに感動し、極貧化を省みず、佐渡へと乗り込んできた。
 聴かいでか!

 しかし、演奏が始まっても、心静かに耳を傾けることができた。
 もし私が鼓童のみのファンで、フーンフールトゥの演奏を聴くのが初めてだったなら、驚天動地ものだっただろう。
 素晴しいのは当り前、あとはそれを淡々と受け入れるばかり。タイガとステップが出会う土地からやってきた、おじさん四人の演奏を、高温多湿の島国のそのまた島の片隅で、聴けることの幸福。
 幸せな私は、タルバガン経験が豊富なおかげで、もうこの手の音楽を「のどうた」の側面からだけ聴くことがなくなっている。ただ一つの優れた音楽があるだけで、それに優れて特殊な歌唱法がくっついているだけ。そうわかると、より一層フーンフールトゥの音楽が体にしみてくる。
 「チラ・ホール」「ベイジン」「エキアッタル」、懐かしい曲ばかり。サヤン・バパさんの、ドシプルールはうなり、十二弦ギターの音がきらめく。アレクセイさんのシャーマンドラムもいい、地の底から鳴り響く。
 日が沈み、稲光りがし、蝉が鳴き、人が歌う。タイガとステップが出会う土地の人々の暮しの蓄積の歌を。

 城山コンサート終演後、妻子を宿に帰し、一人「あゆす会館」へ。
 「自由・交感」と題された、藤本吉利さん@鼓童の音楽に、岩下徹さんの舞踏、その模様を墨絵で即興的に描く杉吉貢さんのコラボレーションを見に行く。

 その後、「ハーバー」に行って、入り口でカイガルオール・ホヴァリクさんとサヤン・バパさんに遭遇、等々力氏の友人を名乗り、話かける。
 感じのいいおじさんたち、って言っても私より若いのか。

 長い一日だった。
 民宿で、嵯峨氏・等々力氏一行と再会。
 音楽談義。

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