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20020730 紺商店の引札

 午前、利尻町立博物館にN谷さんを訪ねる。母方の祖父は利尻で事業をしていたが、その証拠ともいえる「引札」が最近出てきて、博物館に寄贈されたということで、その写真を撮らせてもらう。

  

  

 利尻では、正月、初売りのときに買物に来た客に配られていたものらしい。
 先年、石川県加賀市の北前船の里資料館に行った際、「引札の世界 北前船がもたらした華麗なる広告チラシ」という美しい図録本を買って、利尻にもあったのだろうか、と思っていただけに、実際、やはり北前航路の商業圏として引札が存在し、しかも自分の祖先が使っていたと知り、実物を見て感激した。
 引札の図の部分は、都市部で印刷されていて(紺商店独自のものではない)、屋号の文字をあとで付け加える様式らしい。上記の本の森嘉紀さんの解説によれば、引札は江戸時代に広告媒体として生まれたものらしい。特に北前ルートに永く残ったものなのだろうか。
 母親も上の二枚に見覚えがあるらしく、しきりに懐かしがっていた。

 午後、妻子と沼浦海岸。
 利尻島では珍しい砂浜の海岸で、水着の二人の娘が波打ち際で遊ぶのをしばらく見ている。
 確か昔中学生のころ、学校の炊事遠足で、この海岸で一度泳いだことがある。あの当時、島の人口はどれくらいだったか。父親が生前言っていたように、ほどなくこの島は「ものすごい事になる」だろう。何十年か後、無人島になっていてもまったくおかしくない。
 われわれは「引札」のたどった運命をたどりつつあるのではないか。

 夜、『街道をゆく 35 オランダ紀行』読了。


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