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20040125 遊びといえば遊び 仕事といえば仕事

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「一つ間違えばげて物に堕す、その危うい所に立っているのが日本の美術品で、そこの所にむつかしさもおもしろさもあると、私などは思っている。なぜげて物に堕さなかったかと言えば、異常な好奇心と探究心をもって、外来の文化を吸収したからに他ならない。風通しがよかったのだ。このことは、いわゆるげて物好きの収集家を見れば、ひと目でわかることだろう。民芸は健康だ、素撲だと信じて、それ以外のものに見向きもしない人々の収集ほど不潔なものはない。健康だと、頭で信じて、その世界に閉じこもるからだ。逆説ではない。素直に眼で見ず、知識でわり出すから片輪になる。民芸の大家、柳宗悦氏には、そんな所はなかった。(これも民芸館を見れば、わかることである)。柳さんはしきりに「じかに物を見る」ことを勧めたが、亜流には少しも行われず、逆に民芸を通してしか物が見られないという、信者を生むだけに終ったのは皮肉である。もちろん、げて物におもしろいものはある。美しいものもある。が、それは名もない民衆が作ったから美しいのではなく、無心に作ったからたまたま美しいものが生れたにすぎない。そういう偶然性の中から、美しいものを発見し、定着させたのが、たとえば利休といった人物なので、わびとかさびとかいうのは、決して煤で真っ黒けになった籠や木工を差すのではない。いや、煤や手垢で汚れた道具を,煤やよごれを洗い落すのではなく、そのまま丹念に磨きあげたのが、利休のわびであり、さびであった。「藁屋に名馬をつなぐ」思想である。」(白洲正子かくれ里』より)

 午前九時、「新日曜美術館」。鎌倉時代に描かれた「平治物語絵巻」のデジタル復元がテーマ。デジタル復元家(?)の小林泰三という人が登場。まあ、早い話がフォトショップによるレタッチの延長なんだけど、これもまあ「異常な好奇心と探究心をもって、外来の文化を吸収した」成果といえなくもない。見事な出来映え。「アートシーン」では、民博の「アイヌ文化」展と京都の国立博物館の「スターウォーズ」展が紹介された。「かくれ里」読書とあいまって、関西への思いがつのる。
 午前十時半、江別市情報図書館。関川夏央さんが解題・解説を担当する、司馬遼太郎対話選集1「この国のはじまりについて」と、柳宗悦さんの息子さんで高名なプロダクトデザイナー・柳宗理さんの『エッセイ』という本を借りる。
 正午、またも関西、大阪国際女子マラソン。坂本直子選手。スローペースでのつばぜり合いに力が入った。
 午後九時、「NHKスペシャル・データマップ・63億人の地図」その(1)寿命・2004年いのちの旅。平均寿命が一番長い国は、この日本。最短が、アフリカのシエラネオネの三十代前半。飢餓と肥満という、両極端の「栄養失調」。そして、社会の変化で、男性の平均寿命が五歳近くも縮んだというロシア。考えさせられる。平和を語りながら、好き嫌い・食べ残しをするやつは、許せない。そんな気がしてる。憲法9条を守ることより、食について真剣に考えることのほうが、本当の世界の平和につながると言ったらいいすぎか。

 午後十一時、NHKアーカイブで、植木等さん・左幸子さん主演のドラマ。高度成長期のサラリーマンとその妻@団地。
 日付が変わって、フットボールEX・セリエA「パルマ×ボローニャ」 (ナカータ!)TV観戦。前の二試合は中田のための試合だったらしいが、この日はそれほどでも。それでもやはりすごいんだけど。



20040219 「ども」読書会:白洲正子「かくれ里」

20040130 白洲正子「かくれ里」

20040125 遊びといえば遊び 仕事といえば仕事

20040118 未読書感想文「本人の人々」「村上春樹全作品1990-2000 1」「三つの都の物語」「かくれ里」

19971119 白洲正子・加藤唐九郎『やきもの談義』

19970805 白洲正子 『両性具有の美』

19970220 白洲正子 『日本のたくみ』

19961019 洲之内徹 『気まぐれ美術館』


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