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20040828 西村英樹遺稿集「バックミラー」が届く

  

 「歴史は過去を振り返るだけのためにあるのではない。
  前に進むためにこそ、バックミラーはあるのだ。
          (西村英樹著『夢のサムライ』あとがきより)
」(遺稿集1ページ)

 「 編集すればメディアになる
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 編集というのはそういうもので、たまたま本を作るというところでやれば本の編集者になるし、映画監督だって結局編集をやるんだから。テレビ番組だってなんだって、編集というプロセスを通さないと、メディアっていうのは絶対につくれない。編集すればメディアになるけど、編集しなければ単なる情報の山。その中に価値はあるんだけど、意味はないんだ。その編集のキーになるのは企画さ。
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 企画書を出してスケジュール組んで、そうやって仕事をコントロールして、一人でこなして・・・。
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 だから、けっこう仕事をやっているんだ。ミニコミセンター時代からずっと今まで。作家じゃないから作品としては残っていないんだけれども、やれ、どこどこの要覧だ、観光パンフだ、チラシだ、自費出版だ、なんだかんだってすごい量をやってる。それを全部ざーっと並べたら、こんなに一人の人間ができるのかっていう量になると思うよ。
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 じゃあ、机に向かってパソコンにへばりついてわーっとやっているかといえば、けっしてそうではなくて、ほとんどビール飲んでて、行き先はわかんない、みたいな・・・(笑)。
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(2003年7月22日 入院中の札幌厚生病院前庭にて談)
」(遺稿集254-255ページ)



 2004年8月8日、西村英樹さんの遺言により、故郷利尻町沓形で散骨が行われた。

 その日、田原も利尻にいた。故郷利尻町仙法志字御崎のブックスボックス・利尻島スタジオ。
 西村さんの遺骨が還っていった海からほど遠くない海岸で、海へ向かう道を「再構築」

 それから数週間後、札幌に隣接する江別市の自宅に、西村英樹遺稿集「バックミラー」が届く。

 北海道にJターンして住み、メディアを作っていく人間として、西村英樹さんという優れた先達(しかも同郷の!)の知遇を得たことは、有難いことだった。

 その早過ぎる死はまったくもって残念。
 けれども、その死は、「掲載した原稿は、驚くべきことに、闘病中、ご自身が選んでおられた」(「西村英樹遺稿集発刊に寄せて」遺稿集2ページ)というように、西村さんらしいものだったというしかない。



 自分も含めて、北海道に住む人間の誰もが、北海道の向かうべき道を「再構築」してゆくべき時期が来ている。

 その導き手として、少なくとも自分は、西村さんのことを忘れないし、この遺稿集「バックミラー」は、その「道」の道標となることだろう。



 こちらの書評「西村英樹『夢のサムライ 北海道にビールの始まりをつくった薩摩人=村橋久成』」も、よろしければ、ご覧ください。

 こちらのマニュフェスト「「利尻島スタジオ」いよいよ動き出します!」も、よろしければ、ご覧ください。



 Googleで「西村英樹」で検索してみて、宗谷支庁出身の世界的音楽家・畑中正人さんもまた西村さんに大きな影響を受けたことを初めて知った(こちらの2004年7月23日分記事ご参照のこと)。


 それにしても。

 「西村英樹」で検索して、2004年8月28日現在、Jリーガーではない西村英樹さんに関するインターネット上のデータでトップに来ているのが、田原の書評であるのはどうなのか(その少し下に畑中正人さんの上のデータが現れる)。

 西村英樹の仕事をインターネットを使って知ろうとした人間に、田原の文章は最適なものとはとても言えないだろう。
 WEB上でも、西村さんの仕事を体系的に知ることができないものなのか。

 と言ったら、「言い出しっぺなんだから、田原さん、やんなよ」と、西村さんになら言われそうな気もする。



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