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20040929 「四百年」というヒトカタマリ / タルバガン:第3作CDいよいよ録音開始 / 20040929 立ち居振舞いという名の仮面

 『民俗芸能』西角井正大著 (ぎょうせい 1990)という本を開いて驚いた。
 まえがきに「考えてみると、日本はほぼ四百年ごとに大きく文明(政治・経済など)と文化の変貌を経験してきました。今日、まさにその時に当たっているのです。細かなことに触れる紙面がありませんが、わたくしの考えでは今日こそ日本史の新時期(第四期から第五期)への移行の時なのです。
 この四百年の特色は、江戸生活文化でした。明治以降も、近年までそうでした。今日にいたって、日本人の生活から江戸的なものが遠退いて行っているのです。」という記述があったから。

 仮にここに「四百年」という一塊を並べてみると:
 第一期 400年から799年
 第二期 800年から1199年
 第三期 1200年から1599年
 第四期 1600年から1999年
 第五期 2000年から2399年
ということになる。
 第一期のアジア大陸部からの影響を受けた時代の後、794年の平安遷都を目印に、第二期は国風貴族文化の時代。第三期は、1192年鎌倉幕府開府を目印に、土地に根付いた武力勢力が世の中を動かしていく「中世」。その「中世」の停滞を打破ったのが織田信長で、1603年江戸幕府開府を目印に、第四期の「近世」が始まる。

 この「四百年」一塊節によれば、2004年に生きるわれわれは今脱「近世」を生きていることになる。
 今の時代を名付けるとすればそれは「現代」としかいいようがないだろうし、そう考えるとわれわれは「近代」をすっとばしてしまったことになるのだろうか。

(未完 つづく)



 「アジア中央部の音楽」ユニット、タルバガン

 ブックスボックスでは、彼らのCD音楽作品を、1998年「大地に立つ」、1999年「マイタイガ」と発表してきました。

 一部のファンの方々からの第3作を待たれる声(さらに一部には「もうでないのでは」という不安の声も・・・笑)は大きくなる一方だったのですが、ついに新作レコーディング、2004年9月28日開始!

 現段階では、曲目選定・編曲段階の仮録音作業ですが、その一端を、田原も聴き、タルバガンの二人と、今後の進行について少し話をしました。

 タルバガンの演奏技量は、さすがに、第2作の時代と比較すれば、格段に上がっています。トゥバ民謡「ウスケ・デルチ」をベースにした一曲の仮録を聴かせてもらったのですが、等々力政彦さんのドシュプルールのリズム刻み、嵯峨治彦さんのモリン・ホール(馬頭琴)のメロディの表現とからみ、そして二人の声、改めて「なんて素敵なアンサンブルなんだ」と驚きました。

 この四五日の間に仮録を終え、その音源をもとに、タルバガン自身が表現を熟成させていくのはもちろん、ゲスト参加ミュージシャンの方々(すごい人たちが待っていてくれてます。いまはまだ内緒です・・・)とのセッションの方向性も決められていくことになるでしょう。

 本番の録音日程は、まだ未定。
 しかし、2005年中には世に出したい!

 どうか、タルバガンファン・民族音楽ファン・アジア中央部音楽ファンの皆様、いましばらく、楽しみに待っていてくださいまし。



 タルバガンの10月のライブスケジュールです。

●10/2(土)北海道国際協力フェスタ「世界音楽ライブ 世界の音でつながろう!!」
 18:30開場 19:00開演  札幌ファクトリーホール(中央区北2条東3丁目)
 出演:岡田浩安、N'DANA、タルバガン
 料金:前売\1,000 当日\1,500 (小中生は前売\500 当日\700 ※未就学児無料)
 問合:北海道国際協力フェスタ事務局 011-561-5642(北海道YMCA内)
     ※チケットは8月20日より、大丸4プラ各プレイガイドにて取り扱います。

「タルバガン」メンバー紹介

<嵯峨 治彦>
 さが はるひこ:モンゴル民族音楽。金子竜太郎 (和太鼓)、EPO、HARD TO FIND (ケルティック風味アンサンブル)、ティンクナ (フォルクローレ風味アンサンブル)、小島千絵子 (舞踊)、OKI (アイヌ音楽)、山北紀彦 (アフリカンドラム)、新田昌弘 (津軽三味線) 、田中孝子(語り)  ほか様々なジャンルのアーティスト達と共演。これまで松任谷由実鼓童あがた森魚、EPO、新田昌弘ほか多くのアルバムに喉歌と馬頭琴で参加。

<等々力政彦>
 とどりき まさひこ: トゥバ民族音楽。10年以上にわたり南シベリアで喉歌(フーメイ)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、演奏活動をおこなっている。あがた森魚、朝崎郁恵安東ウメ子、OKI、押尾コータロー古謝美佐子大工哲弘、Huun Huur Tu など内外のミュージシャンと共演、アルバム参加。

 
【タルバガン・ツアー】

●10/6(水) 大阪
 モンゴルの草原とシベリアの森 - 音の融合
 出演 「タルバガン」
  嵯峨 治彦 (さが はるひこ):モンゴル民族音楽(馬頭琴、ホーミー)
  等々力 政彦 (とどりき まさひこ):トゥバ民族音楽(イギル、ドシュプルール、フーメイ)
 場所 いずみ苑(0729-99-5193)
   〒581-0015大阪府八尾市刑部1-1
       (近鉄大阪線「高安駅」下車、西口より西へ徒歩2分)
 時間 17:30開場 18:00開演
 料金 3000円前売 3500円当日

●10/7(木) 広島
 18:30開場 19:30開演 
 場所:広島OTIS!(広島市中区加古町1-20)
 料金:\2,500 当日\3,000 (ワンドリンク付き)
 問合:℡082-249-3885(OTIS!)

●10/9(土) 岡山 
 18:30開場 19:00開演 岡山市立オリエント美術館
 料金:前売 \3,000 当日\3,500
 問合:℡090-8995-3519(山田さん)
 主催:岡山市立オリエント美術館、アイエムエス

●10/10(日) 徳島 現福寺(詳細未定)

 タルバガン ホームページ:http://tarbagan.net/

 タルバガンCD:http://www.booxbox.com/catalog.htm



 午後。
 野幌森林公園。腰痛もそこそこ癒え、いつものスピード(かなり速い)で歩けるようになりつつある。途中、アカゲラの虫取り作業をしばらく見物。あの速さであの強さであの硬い木を突付くか。やつらの首回りはどのようになっているのか。
 水曜日は、「企画」の日。立案やら再構築やらプレゼン資料化やら励まなきゃならないんだけど、どうにも意識拡散。台風報道も気になる。

 五時、伊福部昭さんのCDを聴きながら、『仮面 そのパワーとメッセージ』中の佐原真さんの「総論-お面の考古学」という文章を読む。
 21pに、「北海道に生まれた仮面芸能はありません[文化庁、一九七六]。」と書かれていて、なるほど、今北海道に住むわれわれが北海道で見る仮面芸能は、輸入されたもの(植民地に移植されたものというべきか)なんだと、改めて心に刻む。
 そういえば、黒澤明さんの映画『白痴』には、中島公園とおぼしき公園の、氷結した池での、仮面をかぶったスケーターたちのカーニバル風シーンがあったような。あのシーンはどこまで現実の札幌の風俗に即していたのだろうか。
 38p「産業社会に生きる私たちは毎日毎日、時々刻々変相しずくめです。現代の産業社会に生きる人びとは変相はげしいために生きるためのお面を必要としなくなったのです。」というのにも、納得。自分も、家では、「パパの面」と「夫の面」を使い分けている。外に出れば「ブックスボックスの田原です面」をつける。
 北海道で生まれつつある仮面芸能、実はそれは「よさこいソーラン」かも。

 九時、TVで観るともなく映画『陰陽師Ⅱ』を観始め、ついつい最後まで観てしまう。
 映画そのものが素晴らしいものとは思えない。それでも観てしまったのは、主演の野村萬斎さんの身のこなし・立ち居振舞いに魅入られたから。
 映画の公式ホームページによれば、「1966年4月5日東京都生まれ。狂言師野村万作の長男。70年3歳のときに「靱猿」で初舞台を踏む。94年曽祖父五世万造の隠居名「萬斎」を襲名。同年、NHK大河ドラマ『花の乱』に細川勝元役で出演。97年NHKの朝の連続ドラマ『あぐり』に望月エイスケ役で出演し数々の賞を受賞。映画出演は黒澤明監督の『』(85年)に鶴丸役での出演と本作「陰陽師」シリーズの安倍晴明役のみとなる。」とのこと。
 以前、NHKのTVで、野村家三世代の稽古ぶりを紹介する番組があって、萬斎氏の息子さんをスパルタ指導する(おそらく「靱猿」での初舞台のための稽古)様子が映し出され、感心して見た覚えがある。当然、指導される子どもの側は、まだ物心もついていない。物心がつく前に、体に狂言師として身につけるべき身のこなし・立ち居振舞いが、強制的に叩き込まれることになるのだろう。その身体トレーニング(とそのトレーニングの仕組み)が、延々(五百年は下らないのか?)、続けられてきたということにもなるのか。
 ある目的をもって長時間切磋琢磨された人間の体の動きが、美しいものにならないわけがない。
 映画『陰陽師Ⅱ』を支えているのは、そのおどろおどろしいストーリーでも、特殊撮影・CG技術でも、共演者たちでもなく、野村萬斎さんの身体なのではないか。
 野村萬斎さんにおいては、安倍晴明という仮面より、狂言師としての仮面のほうが、より美しく見える。まあ、当たり前の話なんだろうけど。

 というようなことを考えるともなく考えながら、そのままTVの前にいつづけ、サッカー・U20のアジア予選。
 やはり、ここでもサッカー選手としての立ち居振舞いのことを考える。

 そういえば、イチロー。
 野球をしているときの、身のこなし・立ち居振舞いが、本当に美しい。
 新記録はおそらく達成されるだろうが、それは日本的な身のこなし・立ち居振舞い(トレーニング)の歴史の勝利といえるのかもしれない。


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