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20050826 嵯峨治彦onWEB・新田昌弘onTV・on the road のすすめ

 嵯峨治彦さんの『燻銀の名演奏家たち ~馬頭琴三昧ツアー~』レポートが素晴らしい。

 日本人馬頭琴演奏家として、本場モンゴル国に優れた演奏家たちを訪ねるツアーに深く関わった嵯峨さんが、最終的に「馬頭琴という楽器」ではなく「馬頭琴による音楽」に出会えて至福の時を過ごしたという話。嵯峨さんの、馬頭琴・民族音楽への愛・熱情が伝わってくる。
 同行した ぽん田中さんの「モンゴル食彩レポート」もご覧あれ。

 津軽三味線・新田昌弘さんへの返信メール中に、9月22日東京のタルバガンコンサートの情報を添付。新田さんのスケジュールがあえば東京で会えないかと思い、新田親子WEBで確認すると・・・。
 「8月26日新田昌弘が13時05分~NHK総合「スタジオパーク」に生出演します。」とのこと。早速、拝見。

 まだ高校二年生の新田さんと初めて会い、連れ立って嵯峨さん宅に向かったのは、2000年の冬。早速セッションが始まり、その三者の出会いが、新田さんのブックスボックスからのデビューCD『SHAMISEN KID』(2000年)に繋がっていった。

 翌年2001年にはメジャーデビューをはたした新田さんだが、ありがたいことに、インディーズ作品『SHAMISEN KID』への思い入れもまだ冷めやらぬようで、ときどき田原に電話をくれたりメールをくれたりする。 
 連絡をもらえるのは、個人的にはもちろんうれしいのだけれど、『SHAMISEN KID』を旧作として完全に葬り去るだけの新作も生まれていないのだろうかとちょっと心配にもなる。ぼく自身も、新田さんのメジャー作品を極力聴くようにしているが、プロデューサーとしての思い入れをのぞいても、ユーザーとしてどれを買う?と言われたら結果として『SHAMISEN KID』を選ぶのではないか、と思う。複雑な感情。

 天才少年・新田昌弘は、今、まだ二十歳そこそこ。技量的にはすでに完成された音楽家。対して、その年代の嵯峨さんは、大学で宇宙物理学を学ぶ一人の学生でしかなかった。
 新田さんは、あまりに早く・高く、ある地点に到達してしまったのかなあ、とも思う。対して、嵯峨さんは、ゆったりと自分の音楽・音楽観を熟成させてきたのだろう、という印象を抱かせる。

 2001年3月3日に、「歌うモリンホール、唸る津軽三味線」嵯峨治彦&新田昌弘ライブというライブ(@江別市)を企画した。
 そのときの音源を聴くと、この二人の音楽家の凄さを確認できる。
 高二(!)の新田さんと三十歳の嵯峨さんのセッション曲、互いの技量と人間性への信頼に満ちていて、なおかつ迫力満点。

 NHK総合「スタジオパーク」の新田さんの演奏は相変わらず素晴らしいものだった。
 ただ、嵯峨さんとのジョイントを見聞きしているだけに、もっとできるんじゃないの、という気がどうしてもしてしまう。
 高橋竹山を渋谷「ジャンジャン」で聴いたという人に『SHAMISEN KID』を聴いてもらったことがある。その演奏の素晴らしさをたたえつつも、「若いうちに、門付けの旅にでも出れば、もっともっとよくなるのでは」というのが感想だった。さすがに、いまどきこの時代に「門付け」もないだろうとは思うけど、ある意味核心をついた一言かとも思う。

 嵯峨さんも最近はさすがに路上演奏はしない。門付けしなくても食っていけるだろう。「日本一」なわけで。
 それでもやはり「音楽」を求めて旅に出る。
 今、新田さんに必要なのは、一人で「旅」に出ること、なのかも。

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