20050913 三月十三日・江別=千歳=成田=・ニューヨーク
ニューヨーク・SXSW@オースティン,テキサス 20050313-0321
その一 ニューヨーク1日目。2005年3月13日分。
この三月のアメリカ行きから、ちょうど六ヶ月たちました。早い・・・。
途中、ミクシイ(ニックネーム「羊狼」で検索されたし)で、レポートあげてたんですが、中断(意志、弱)。気持ちを改めまして、写真も入れて、ここにご報告する次第です。
ちなみにアメリカに行けることになったのは、こういう事情です:
「20040424 「Inter X Award」ICCベストコンテンツ賞受賞!」
江別市の自宅で起床。
いつもの日曜の朝同様、9時からNHK教育「新日曜美術館」。特集は「セントラルパークがアートになる ~クリスト&ジャンヌ・クロード」。
NHK番組ガイドより 今年2月、巨大芸術がマンハッタンの街に生まれる。現代美術の巨匠クリスト&ジャンヌ・クロードの新プロジェクト「the Gate」である。クリスト&ジャンヌ・クロード(夫妻)は、冷戦の象徴・ベルリン旧国会議事堂やパリの名所ポンヌフ橋を、すっぽりと布で梱包したプロジェクト等で知られている。人々が慣れ親しむ光景を変容させることで、普段は気がつかないその時や場所、存在の意味を、見る人それぞれに問うというコンセプトのもと、他に類を見ない数多くのプロジェクトを生み出してきた。
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今回の「the Gate」は、ニューヨーク・セントラルパーク内の遊歩道が舞台となる。全長37キロに及ぶ市民の散歩道に、高さ5メートルの門を7500基立てる。各門にはオレンジ色の布が吊り下げられ、風や光で表情を変える布の下をだれもが自由に歩くことができる。摩天楼の高層ビル街に出現する布の道。そのいきもののようなうごめきは、人工的な大都市のスカイラインと対比され、そこに生きる人々のエネルギーを強調する。展示期間は2週間。これまでの作品と同様、限られた時間のなかで生まれ、消えていく命あるプロジェクトである。
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現実の暮らしが営まれる場を舞台とするため、制作に際しては周囲の説得が欠かせない。今回は、約40年間ニューヨーク市、および周辺住民との交渉が重ねられた。安全性や自然環境への配慮、何人の日常も妨げないこと等数多くの条件が課された。人種も暮らしも多様なこの街で作品を生み出すことは現代社会のあり様を芸術に取り込む作業なのだ。また総額22億円に上る費用は、the Gateの構想を描いたドローイングの販売によって調達される。それらの作品はギャラリーで展示され、人々のプロジェクトへの理解と関心を高めていく役割も果たす。たった2週間ひとつの光景をうみだすために、社会と複雑に係わり合い観客を巻き込んでいくという過程そのものがクリストの「作品」なのである。
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番組は開催期間中の貴重な単独インタビューや二人の現場作業を撮影し、ニューヨーク史上最大のアートプロジェクトとよばれるこの作品を記録する。また参加スタッフ、住民などさまざまな立場からプロジェクトへの関わりを追い、現代という時代を確かに刻み、美に昇華するクリスト&ジャンヌ・クロードの世界を探る。


これからニューヨークに向かおうという人間には、なんだか幸先のよい番組。残念ながら、そのプロジェクトを現場で見ることはもうできないが・・・。
番組終了後、妻子に車で、JR北広島駅まで送ってもらう。
しばしの別れだ。子どもたちのお土産リクエストは「自由の女神」の写真。アメリカ=自由の女神、イメージの刷り込みは、ずいぶん小さな子どものころからでも始まっているんだ。
千歳空港。
今回の旅行中ずっと同行することになるW社のK社長と合流。
成田へ向かう飛行機を待つ空港内のラウンジから早速音楽ビジネスの話。K社長は、経験豊富で業界通、そして超多忙。なかなかじっくり話をする機会もなかろうと思い、こちらも必死でいろいろ聞き、話す。
15:30、成田着。
実は、約11年ぶりの海外旅行。アメリカは初めて。パスポートは新品。素直におのぼりさんになるしかないな、と。
18:45、成田発。12時間20分かけて、現地時間17:05のニューヨーク・JFK空港に到着する予定。JFK経由サンパウロ行きのJAL機に登場。いよいよ。隣の席の、謝らない中国人カップルに閉口(テキサスでも「謝れない人」たちに会うことになるのだが、それはまたそのとき)しつつ、眠ったり眠れなかったり。
JFK空港着。
入管でちょっと緊張。指紋と顔写真をとられる。テロ対策なんだろう。とりあえず、英語の質問にもそれなり返答できて、ほっとする。
空港には、K社長のご子息ケンタロウさんが出迎え。どうぞよろしく、タクシーでマンハッタンに向かう。その車中でも、音楽業界の話。話の内容は、日本で待望されているiTune Storeのことなど。ブックスボックスの音源を世界で売る方法は?
夕刻。日没時のニューヨーク。デジカメで写真を一枚二枚。ちゃんと「営業」しようと思い、日本の札幌のヨドバシカメラで買ったばかりのMP3プレーヤ「ZEN」のビルボードが道路脇にあってびっくり。まあ旅行中iPod以外のMP3プレーヤを見ることもなかったんだけど・・・。
マンハッタン。
それほどたくさんの大都市を見てきたわけじゃないけど(札幌・東京・大阪・京都・ソウル・ローマあたりとの比較になる)、第一印象でどこが近いかというや、やはり「東京」になる。
K社長は、シェラトンタワーホテル、田原はWellington Hotel(7th Ave. 55th st)。カーネギーホールのすぐ横。
荷をほどいて、シェラトンで待ち合わせ、ケンタロウさんのGFも合流して、ケンタロウさんの案内で、最近おされスポットになりつつある「ミートマーケット」地区の、とあるブティックホテル1階の日本食レストラン「ONO」へ。ロケーション・店の構え、もし一人で来ていたら、絶対入ることもなかっただろう。ありがたい。料理のことより、日本的なるもののニューヨーク的理解・変容の様(内装・料理・サーヴィス・スタッフ)が面白かった。ここでもK社長と音楽(業界)談義。
長い一日が終わり、ホテルに戻り、一人になる。
時差の関係もあり、やはりなかなか寝付けない。
夜が白んできて、14日。
3月13日分 / 3月14日分 / 3月15日分 / 3月16日分 / 3月17日分
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