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20051006 四国香川県牟礼町・イサム・ノグチ庭園美術館

 書き込み中=長文注意
 メモ:玉陵 石垣の見事さ 申込み方法 ガイドさんたちとそのガイド

 ドウス昌代『イサム・ノグチ 宿命の越境者』より。

「牟礼町は香川県庁のある高松市の郊外で、『平家物語』に出てくる源平合戦の古戦場である。西に屋島をのぞみ、東には四国霊場第八十五番札所八栗寺のある五剣山がひかえる。
 五剣山は日本三大石材産地の一つで、現在も約七十カ所の丁場(石切り場)が存在する。ここで産出される庵治石は日本で最高級の花崗岩で、磨くほどに光沢をはなち、長年の風化に耐えられる硬度の高い石質である。
 庵治石を加工する石工(石大工、石職人とも呼ばれる)は、庵治町と隣町、牟礼町に集まっている。とくに牟礼町の、五剣山へと北上する旧庵治街道沿いに、多数の石材店が墓石や灯籠を軒先にならべる光景は、はじめての者には異様なほどの別世界だ。イサムがはじめてここを訪れたのは一九五七(昭和三二)年四月えあった。」(「第五章 庭という小宇宙」「Ⅳ 石工との出会い」より )

 赤瀬川原平「赤瀬川原平の讃岐イサム・ノグチ紀行」(『イサム・ノグチ生誕100年』)より。
「明る日、牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館に行った。琴平電鉄、略称コトデンに乗ってとことこ行くと、小さな山が横に長くつづいて、その山肌に一個所切れ目が入って、ロープウェイが上に伸びている。こんな所の低い山に・・・・・・、と不思議に思うが、その低いけど長い山の先を電車が回り込むとき見上げると、先端に岩膚が聳えている。それが妙に堂々として、軍艦の舳先みたいだ。全体としては巨大な茅葺き屋根が平地からむっくり突き出た感じで、何だろうかと思ったら、それが屋島だった。日本の歴史に登場する源氏と平家の物語。その最後を飾る、この瀬戸内海での、例の有名な海上決戦。平家の掲げる扇の要を、海中の馬に乗った那須与一が弓で打ち抜く。あの屋島がこれで、この辺りはもとは一面の海だったそうだ。いまは陸地となって電車が走っている。歴史が造形している。
 八栗駅で降りて、庭園美術館まではだいぶ歩いた。庵治石の産地だけあって、石工の店が点在している。お地蔵さんや二宮金次郎や狸の石像がごろごろと並んでいる。墓石もたくさん。おまけに芸術作品もたくさん、と思ったら、それは切り出したばかりの石材だった。
 小さな矢印を頼りに道を折れて進むと、少し雰囲気の違ったゾーンに入った。どことなく端正な空間が広がっている。そこがイサム・ノグチのゾーンだ。大きな倉のような、和風の建築が二つあり、一つがアトリエ、一つが作品展示棟だった。」)


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