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20051027 野球狂時代・野球がコンテンツ?・ロッテジャンプ

   * [マンボウ 阪神狂時代] 北杜夫

 1979(昭和54)年、北海道から内地(!)に出てきた。大学に通うため。
 夏場、日の暮れかかったころ、多摩丘陵のだらだらくねくねとした坂道を歩いていると、道端の民家の開け放した窓から、よく、ジャイアンツの試合のTV野球中継音声が聞こえてきた。
 どこの家でも巨人戦を見ているような感じがした。

 プロ野球巨人戦・年間平均世帯視聴率 1965年~【関東地区】 2004年10月5日現在

 1979年(広島初の日本一 江川入団 巨人5位)のそれは、25パーセント弱。
 四台中の一台が必ずジャイアンツ戦を見て、しかもまだ一部屋に一TVという時代でもなかったのだから、それが夏場の風物詩になっていたのも無理はない。

 ちなみに、2005年のそれは、10パーセント強だそうだ。
 十台中の一台。

 1975年から1990年まで、20パーセントを切ることがない。
 1990年代は、20パーセントをはさんで、10パーセント台と20パーセント代を行ったり来たり。
 2000年代は、10パーセント台(しかも低いほうで)で推移。

 自分の身を顧みても、TVで野球観ることは、ほとんどなくなっている。
 この四半世紀で、いかに多くのものが、その「焦点」を失っていったか。



 という状況で、なぜ、IT企業の社長さんたちが、プロ野球球団にこだわるのか。

 野球は企業宣伝ツール兼収益興業であるというのが、旧世代のプロ球団経営者の考えであったとすれば、IT系の人たちの認識は、野球が、量的にも費用対効果の面でも優れた「コンテンツ」である、というものなんではないか、と思う。

 プロ野球に勝る、一定のニーズがあり、安上がりで、使い回しの利く「コンテンツ」は、そうない。これからも作り出せないかもしれない。 



 ロッテ球団の仕事は、優れたものだった。

 TV中継がないことを逆手にとって、野球をライブで観るものにしてしまった、という点で。
 ファン・サービスという「コンテンツ」作りに力を注いだ、という点で。



 やがて、遠からず、自宅で、今年のあのロッテのあほみたいに打つ打線の試合が見たいと思ったなら、ネット経由で、好きなときに観られる時代が来るのだろう。観ようと思えば(それにお金を払う価値があると思えば)。

 TV中継は、インデクスになる。
 今年のこの球団は、ライブで観に行く価値のあるものかどうか。観たいときに「ダウンロード」して観る価値のある試合をしているかどうか。
 TV番組へのインデクスではなく、インターネットサービスへのインデクス。ライブチケットも、ネットで買って行くんだろうしね。

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