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20070226 「民芸手帖」目次・2号から13号・昭和33年から34年

  



 柳宗悦(やなぎ・むねよし 1889年3月21日 - 1961年5月3日)。民芸運動を起こした思想家、美術評論家(@ wiki)。
 この人の著作 * との出会いがなければ、今の自分もなかったのではないか、と常々思っています。
当ブログ「ようこそ、ようこそ」 * 記事に備え付けのgoogleで、項目「柳宗悦」で田原書店外伝内 を検索していただければ、その関連記事の多さに驚かれることでしょう。

 ブックスボックス 田原書店 * を始めるにあたって、柳宗悦さんの著作物・民芸や手仕事・さらに広く民俗学や民族学に関係する書籍は、在庫書籍ラインナップの中核にしていきたいと考えました。
 そんな思いが通じたのでしょうか、昨年8月、縁あって、古書店「ブックスボックス 田原書店」としての初めての買取に伺った、ある愛書家の方から、「民藝」と「民芸手帖」の大コレクションをもらいうけることになったのです。
 驚くとともに狂喜乱舞しました。正直のところ。

 さらに、2006年12月に「ブックスボックス 香聡庵」 * もオープンし、お客様には、実際に手にとって、「民藝」や「民芸手帖」をご覧いただく機会・場所にも恵まれました。
 ここは一つ、今一度その内容(コンテンツ)を、自分自身の手で自分自身のためにも、確認し、総数800冊近くに及ぶ両誌の展示方法を検討し、その文献的価値を広く世の中に伝えていきたいと考えています。(もちろん、「商品」でもありますので、ご自分でご活用・ご購入されたいという方には、喜んで販売いたします)
 
 そんなわけで、毎週月曜日、まずは「民芸手帖」の発刊の古い号から、「ブックスボックス 田原書店」のWEB上に、商品棚出し兼内容検索のための「目次」項目のアップをし、このBLOG上で、その進行状況のご報告と田原が気になった記事のご紹介をしていきたいと思います。

 お付き合いほど、どうぞよろしくお願いいたします。



  


 「ブックスボックス 田原書店」 「民芸手帖」のページ:http://www.booxbox.com/tahara/hw/hw_techo.htm

2号(昭和33年7月号)
 □ 浦本浙潮さんの「民謡のふるさと」シリーズが始まっています。第一回目は「青森県の民謡」。写真に、「成田雲竹氏」「八戸虎舞」

3号(昭和33年8月号)
 □ 「グラフ 仕事と笠」が興味深いです。「岩手県御明神の笠と風俗」「岩手県の笠」「富山県の笠」「高知県の笠」「山形県のにぞう」「宮崎県の笠」「うまずらをかぶった女(新庄)」「水郷の笠(佐原)」の各写真が掲載されています。

4号(昭和33年9月号)
 □ 土方久功さんによる「三河大工「杉浦佐助」の彫刻」、記事も面白いし、五葉載せられた彫刻の写真がまた面白い。「杉浦佐助」で検索したら、こんなページ:やしの実大学:ミクロネシア講座 http://yashinomi.to/zatsu/taidan.html に・・・。

5号(昭和33年10月号)
 □ 昭和33(1958)年10月は、田原の誕生年月。
 □ 「ゴッホ」展に関する記事、多数。

6号(昭和33年11月号)
 □ 横田整三さん文「高松の魚せんべい」。高松で育った田原の妻にその存在を尋ねると、そんなものは知らないと、つれない返事。「瀬戸内海の小魚を、姿そのままにせんべいの中に焼きこんだものなのだが、そこが手焼きの面白さ、一つとして同じ形がないので、眺めていてこよなく楽しい。」とのこと。WEB検索してみると、まだまだ製造販売されているらしい。是非食べてみたい。

7号(昭和33年12月号)
 □ 西田峯吉さん文「郷土玩具をひろう -奥羽山脈横断旅行に加わって-」

8号(昭和34年1月号)
 □ 「お正月の民俗」が広く紹介されている。
 □ 浦本浙潮さんの「民謡のふるさと」シリーズは、富山県へ。写真「八尾町のおわら踊」。風の盆レポートもあり。紙数の関係か、「こきりこ」には触れられていない。

9号(昭和34年2月号)
 □ こけし特集

10号(昭和34年3月号)
 □ 川上澄生特集。更科源蔵さん文「北海道時代の川上澄生」所有。

11号(昭和34年4月号)
 □ 串田孫一さん文「輪かんじき(「木」へんに、「累」のつくり)」が印象深い。串田さんご自身の手になるカットが三葉、「成形図説にでている泥履(ムタアシタ)」「北越雪譜に出ているかじき」「私たちの使っているワカンジキ」

12号(昭和34年5月号)
 □ 民芸館特集。「御大」柳宗悦さん文「日本民芸館」所有。
 □ 池田三四郎さん文「アメリカの或る家具会社」。

13号(昭和34年6月号)
 □ 牧田茂さん文「海の民具」、岡田喜一さん[餌木[薩摩の烏賊餌木・トカラの鰆餌木]]。烏賊餌木=いかえぎ=イカを釣る餌木=イカの擬似鈎。四ページ、24種、江戸から昭和に及ぶ「薩摩烏賊餌木」の写真が圧巻。



  

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