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20070522 田原書店ノマド・神蔵美子『たまもの』・荒井由実『ミスリム』

 毎週火曜日・午前十時半は、ブックスボックス 田原ヒロアキの、FMアップル「田原書店ノマド」の始まる時間。

 2007年5月22日の放送では、「ブックスボックス 田原書店」に常備したい定番本として、神蔵美子さんの『たまもの』 * を紹介。
 
  *

 「田原書店外伝」、「20050831 坪内祐三・神蔵美子・末井昭」から。

 「現象」だけ見れば、1990年ある女性と挙式寸前の坪内祐三に出会った人妻神蔵美子がそのまま坪内さんと結婚、1996年に妻帯者末井昭に出会い坪内さんと別れて末井さんと結婚、その間の人間模様を、写真と文で綴った本、ということになる。そういうのに耐えられない人には、反道徳的な公私混同スキャンダラス告白本、として一蹴されそうだけど、田原(今回二度目の通読)には、やっぱり優れた純愛小説に思える。「純愛」しかできない、神蔵さんの人間性のなせるわざなんだろう。
 神蔵さんのような人が自分の身近にいたら、間違いなく好きになるだろう。そして、どうこうしようとしても、フラレルだろう。それも、間違いない。

 その神蔵さんをその時期の神蔵さんの精神的葛藤とともに引き受けることになった末井昭さんが、WEB上(ONLINE パチンコ必勝ガイド:http://www.byakuya-shobo.co.jp/pachinko/)に掲載した日記の2000年4月17日分から2003年4月16日分を本にしたのが、『絶対毎日スエイ日記』(末井昭 写真・神蔵美子 アートン 20040430)。(WEB「絶対毎日スエイ日記」:http://www.sundial.co.jp/cgi-bin/byakuya/suei/read.cgiは、現在も更新中)
 (2000年)「9月30日(土) 向ヶ丘遊園」分の日記が印象的。実は、田原も、最寄駅が小田急線向ヶ丘遊園駅という時代があって(1980-1985)、一度、末井さんともとあるスーパーのレジで接近遭遇したことがある。「ウィークエンドスーパー」や「写真時代」の読者だった田原はなんとなく末井さんの顔を見知っていて(特徴のあるお顔だと思うし)「あ、末井さん・・・」と思ったのだ。実は、末井さんは、向ヶ丘遊園駅近くのご自宅に30年近く暮らしていたそうで、どっかで会ってもなんの不思議もなかったんだろうが。
 そしてその「遊園の家」を家出して、神蔵さんと暮らし始める。
 なるほどこれが、神蔵美子さんの選んだ男か、ってな感じ。カナワナイ。

 それにしても、もろもろの「事件・事故」を乗り越え、執筆活動旺盛な「同学年」坪内祐三さん。
 すごく「強い人」なのかも。
 三人が三人とも「強い人」とも言えるが。
 その強さが、それぞれ違って、なんとも面白い。

神蔵美子 wiki
末井昭 wiki
坪内祐三 wiki



 田原のセレクト曲(予定):

 1. 瞳を閉じて / 荒井由実
  CD 「ミスリム」  *

  

 2. やさしさに包まれたなら / 荒井由実
  CD 「ミスリム」  *

 3. 12月の雨 / 荒井由実
  CD 「ミスリム」  *



 FMアップル:http://www.765fm.com/ *

 「田原書店ノマド」は、ブックスボックス/田原書店の田原ヒロアキ * が担当する、音と言葉の情報番組。
 毎週火曜日午前十時半から。

 インターネットで聞けます(見られます):
  http://www.channel-apple2.com/streaming_apple.html *

 出演:田原ヒロアキ@ブックスボックス
  福津京子さん:http://www.fukutsu.net/ *

 どうぞお楽しみください!

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