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20080411 (制作)業務日誌・「利尻島の黒田晃弘」・本格古書店

  
  20051203 「横浜トリエンナーレ2005」:黒田晃弘さんの作品 中心の四人の絵は、田原の実家のある利尻島で、黒田さんが描いた地元の漁師さんたち

○月×日

 5月に、東京で、講座の講師をさせていただくことになった。

 http://www.wf-moc.net/detail/080522.html
「ワーカーズフォーラムMOC 趣味・教養講座」
【地域のエッジ@東京エッジ】
日本を元気にする地域キーマンの連続講座 第3回
利尻島から札幌そして世界へ
~北海道のレーベル「ブックスボックス」奮闘の11年間~ 

 ワーカーズフォーラムMOC での講座は、2004年7月以来、二度目。
 http://www.wf-moc.net/detail/c_040727.html
 再度お招きいただきて、うれしい&ありがたい、という気持ちと同時に、前回よりよい内容にせねばという責任も感じる。

 何を見て聴いてもらおうかということで、今回は、荒編集段階まで行って止まっている映像作品「2005 利尻島の黒田晃弘」(仮題)を、講演日までに完成させて、ご覧いただくコンテンツの中心にしようと考えた。

  黒田晃弘日記:利尻島日記 「1枚の似顔絵が利尻島に僕をつれていく 」

 2005年秋から年末にかけて、黒田晃弘さんは、似顔絵アーティストとして、横浜トリエンナーレに出展参加する。
 その年の5月、縁あって黒田さんと出会い、自分の似顔絵を書いてもらって、利尻島の話をするうちに、お互いの考えが一致して、6月黒田さんに利尻の田原の実家に滞在してもらって、島の人たちの似顔絵を描いてもらおうということになって。そしてそれらの似顔絵が、横浜トリエンナーレ出展の中心作品の一部になっていくだろう、という話をした。

  
  20050524 黒田晃弘さんによる似顔絵 @ SAPPORO

 実は、2005年という年は、利尻島御崎の田原家にとっても記念すべき年だった。戸籍謄本によれば、ちょうど百年前の1905年、ご先祖様が利尻島御崎に移住した(公文書上)ことになっていて、2005年は、利尻島御崎の田原家の二世紀目が始まる年だったのだ。
 
 それはなかなか得難い体験だった。
 田原自身はもちろん、おそらく黒田さんにとっても。そして、一部の島の人たち(田原の母親も含む)にとっても。

  
  20050615 田原の母校の仙法志中学校の後輩たちが、美術の授業時間を利用して、アトリエ化した田原家の倉を訪問 仙法志中学校の先生お二人が、モデルに

 田原は、島の人を巻き込んだその「イベント」の様子をずっと撮影して、いずれまとまった形にして、発表したいと思っていた。
 今回の講演を期に、映像作品としての、ひとまずの完成を目指したい。

 ここ数年、荒編集作業を続けながら、どうもしっくりしない感じがあって、それがなんだか・なぜだかわからなかったのだけれど、最近になって、特にこの講演の話があってどういう形で完成させようか改めて考えるようになって、少し解決策が見えるようになってきた。

 その元映像には、二つの側面がある。
 黒田晃弘という異人を迎え入れた利尻島と、制作活動の過程で利尻島に出会った黒田晃弘。
 要するに、利尻島(更に細かくかつ大袈裟に言えば、そこでの田原家の百年)をテーマにするか、黒田晃弘をテーマにするか、どちらなのかということ。

 一つの映像作品の中に、その両方をよいバランスで盛り込めればと思案していたのだけれど、それをあきらめることにした。
 二つの映像作品を作ることにしよう。
 黒田晃弘という「異人」を迎えた利尻島を描いた作品と、利尻島という「異界」を体験し作品化していった黒田晃弘を描いた作品。

 そう思いついたら、すでにそのような手法を採って自分が映像作品を作り出していたことに気づいた。
 ブックスボックス企画制作販売のDVD 「自由・交感 ―岩下徹・杉吉貢・畑中正人-」がそれで、一時間の即興ライブを収録したその映像作品は、総計二時間の長さになっている。ライブパフォーマーに接写した映像一時間と、ライブの現場そのものを俯瞰した映像一時間。でも、元の即興は一時間。

 ということで、今までの荒編はなかったものにして、二つで一つの映像作品「利尻島の黒田晃弘」を作ることにしよう。
 講座では、その一つ一つを、冒頭と締め括りに置き、その間で、ブックスボックス 田原ヒロアキの活動を紹介してきたい。

  
  20051203 「横浜トリエンナーレ2005」:黒田晃弘さんの作品 圧巻


 ○月×日

 札幌の古書店 「S堂書店」に、店主のIさんを訪ねる。

 古書店「田原書店」を立ち上げて、丸二年。
 売上は安定(低いレベルでだけど)しつつあるけどそれは停滞の証とも言えるし、なにより「ブックスボックス 香聡庵」の休業もあって、さてこれからどうしたものか、という時期。
 立ち上げ時有意義な示唆をいただいたIさんから、この日もいろいろなアドバイス・アイディアをもらう。

 年内に、古書組合に入りたいと思う。札幌の。

 入会金を用立て、Iさんに古書組合への推薦をいただき、在庫を倍倍増させて。

 古物商の資格はあるも古書組合員ではない、という今の立場から一歩踏み込んで一つ上に上って。

 本格的な古本屋さんになる。

 そう決めると、様々な新しいアイディアが、湧き上がってくる。


 ○月×日

 てなわけで、(制作)業務の実際から、その進み具合・挫折具合まで、自分自分の後顧のためにも、(制作)業務日誌という形で、ブログに書き置いておこうと思った次第。

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