20080806 今週の手製本・「封筒つづりの本」・利尻島御崎の植物標本入り
昨年の秋以来滞っていた手製本の制作を再開しました。
今回作ったのは、「封筒つづりの本/利尻島植物標本入り」(写真1)。
昨年は、文庫・新書本のカードカバー化本(写真2)や、「葉書の折帖(コンサルティーナ)本/星野桂子さんの「木造校舎の声」絵葉書入り」2パターン、などを作りました。 (20070928 只今制作中・ハンドメイド本・ハードカバー文庫本)
いずれも、参考書は、山崎曜さんの『手で作る本』(文化出版局 2006)。
実用的で役立ちます。
所有の山崎さんの作品はオシャレで、こんなのを作ってみたい!という意欲を湧きたてます。
今回の「封筒つづりの本」は、その名のとおり、半透明のグラシン紙(A5版大)の封筒を、10枚つづって本の形にしたもの。
田原製は、ちょっと凝って、もちろん山崎さんのお手本を参考にですが、利尻島で採集した植物の標本を入れてみました(写真3)。その標本の台紙の大きさがA5版で、そこから本のサイズも自分なりに採寸することになったわけです。
見開き 封筒の中のイブキジャコウソウ 田原の手製「封筒つづりの本・利尻島植物標本入り」近影
封筒から、封入された中身の一つ一つを取り出して、手に取って見ることもできます(写真4)。
封筒から出して見たツリガネニンジンの標本 田原の手製「封筒つづりの本・利尻島植物標本入り」近影
ちなみに、採集は、昨年8月、実家のごく近所で(ほとんど敷地内?)。国立公園たる利尻島の、公園内での採集ではありません、念の為。
植物好きの人のために、封入した植物の名前を列挙しますと、リシリヒナゲシ・イブキジャコウソウ・エゾヨモギギク・ハマエンドウ・ツリガネニンジン・エゾカワラナデシコ・エゾトウヒレン・アキノキリンソウ・イワベンケイ・キタノコギリソウ。リシリヒナゲシが、海に程近い民家の庭先に咲いているのってどうよ、とも思いますが・・・。(尚、標本化にあてっては、同行していたS氏に指導いただきました。この件に関しては、感謝、です)
明日、8月8日から、利尻に行く予定。
また採集して(もちろん近所でね)、新しい本を手作りするのもいいかも。
手製本がある、手製本を作っている、というのは、ブックスボックス 田原書店を特徴づける一助になると考えています。
それに、手を動かして(つまりは、普段使わない頭を使って)物を作っていくのは、やはり楽しいことです。その制作過程で、無数に勉強しなければならない習得しなければならないことが生まれるわけで、それもまた面白いことです。そして、完成したら完成したで、作品は人と人の縁を結んでいくことになるのでしょう。素晴らしい。
無限の可能性がある。
なんとか、週一ペースくらい(!)で、手製本を作っていきたいと今は思っています。
そのペースで行って、来年の秋には、「ブックスボックス 田原書店 手製本展 (古本の販売もあるよ)」を開催できないものかと企んでいます。
まずは、ブログで、完成品やその制作過程をご紹介できればと思います。
どうぞお楽しみに。
田原作手製本、手に取って見てみたい、自分でも手製本作ってみたい、田原製でいいから作って欲しい、という方はどうぞご連絡ください。 田原 yoro■booxbox.com (■=@) まで、どうぞご遠慮なく。
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コメント
これね、ほんとに素晴らしい。
布、用意してあるから オーダーしたい。
お気に入りの服なんだけど。
生まれ変わったら素敵だなあ~。あ、リユースだね。
投稿: keiko | 2008.08.08 01:08
>keiko さん
オーダー、待ってます。大歓迎!
布に余裕があれば、型違いもいろいろ作ってみたいなあ。
投稿: 田原@BB | 2008.08.16 00:32