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大丈夫日記 札幌・京都は色々なもの~日本百名山巡礼・20100719-25

20100725 京都は色々なものを
  
   * 企画・監修 MOA美術館 『光琳デザイン』 淡交社


午前 NHK教育『日曜美術館』特集「夢の光琳 傑作10選」 京都は色々なものを生み出す ゲスト佐藤可士和氏コメント鋭い 通常業務/午後 M19書庫 新琴似Kさん来訪 陶器の話と本 感謝 お見送り後、手製本文庫本ハードカバー化・布の裏打ち作業四枚 その作業が一番難しく面倒なのだが、それも手の内のものになりつつある 夕刻、琴似「ソクラテスのカフェ」 併設ギャラリーの下見と使用予約 第2回目「ブックスボックス 田原書店 展」開催したく 担当Nさんに歓待・歓迎される 古本関係の展示を自主企画しようと思ってらしたとか 好機 年明け早々にでも/森毅氏死去 1990年前後、田原の京都在住時代に「森」本をそれなり読んだ記憶 土地に相応しい読書 数学者の本に地域性があるというものちょっと変な話だけど、「森」本なら納得できる という気にさせられる稀有な書き手・学者さんだったということか 案の定、「森」本に注文 京都は色々なものを生み出す 



20100724 電波系のヒグマ
  
   * 村崎百郎・木村重樹『電波兄弟の赤ちゃん泥棒』河出書房新社


午前 当ブログのアクセス解析ページを見ると、前夜からいつにない大量訪問者 村崎百郎氏が殺され、その人名検索で、「20050831 坪内祐三・神蔵美子・末井昭」ページに辿り着いてる 次の「20050901 ゴーマニズム宣言2・東大オタク学講座・村崎百郎」でこそ、氏について書いているんだけど そこで触れているように、田原は氏に好感を抱いていた 岡田斗司夫氏の「・・・・・・俺は・・・・・・いま、じーんとしてる。」に「じーん」とした その死は、星野道夫の死に極々近い、という印象/午後 M19書庫 書棚を組み在庫整理 手製本「文庫本ハードカバー化」 手の内のものになってきた実感/夕刻帰宅 発送作業・南郵便局/村崎百郎本に注文 唐沢俊一氏共著『社会派くんがゆく!』シリーズ 鬼畜的に便乗値上げしても良いかとも思うが、梅棹忠夫氏のときもそうだったが、考える間も値上げする間もなく注文が入る 生存中に買ってあげてください(含む、田原書店の古書在庫)



20100723 古本屋風情
  
   * 岡茂雄 『本屋風情』 中公文庫


午前 岡茂雄『本屋風情』(平凡社 1974)読書 著者は大正から昭和初頭に文化人類学・考古学・山岳関係の出版社を経営し学術史上の名著を世に出したとのこと 1894年生(1989年没)というから本書出版時すでに80歳 前日の五来重も含め明治人は頼もしい 貴重な回想録 関わりを持った学者・文化人の、その学問的業績を正当に評価しつつ、その人間性についてもなかなか厳しく評価しておられる 南方熊楠・新村出には好意的だが、柳田国男・金田一京助には含むところ大 モノを作り世に出すことの困難と喜び(障害の多くは人間関係から始まりその解決もまた人間同士で行うしかない)を行間から感じる そもそも渋沢敬三について読みたくて始めた読書 まだまだ続く/午後 通常業務 三時以降、南郵便局・ホーマック西岡店で書棚・M19書庫 雨が激しくなる 豊平川畔の花火大会に向かうのだろう、浴衣姿の女の子たち ずぶぬれだろう 北海道の短い夏が行く



20100722 道化(どうか 「どうけ」に非ず)
  
   * 久米信行 『メール道』 NTT出版


午前 五来重『遊行と巡礼』読了 内容を十全に理解・読解したとは言い難い 著者は1908(明治41)年生 この本の元となるフィールドワークは昭和50年代にも行われ、氏はその頃70歳前後 修験道の難所に自ら分け入るわけで、これはもう五来氏もまた・こそが立派な行者だという印象 「学問道」? 『街道をゆく』の司馬さんは、文字通り「街道」をゆき、五来氏ほどの激しい「道なき道」のフィールドワークは行っていないように思える 学者さんと作家さんを比較するものなんだが その分書物を詳細に踏査したんだろうけど 『街道をゆく』の価値を減ずることでもないけど 森羅万象に神を宿らせるように、すべての行為に「道をつくる=道化(どうか)」する体質が、やはりこの民族にはあるのかも/午後 通常業務/夜 南郵便局・M19書庫 書庫に手帳を忘れる(こうしていても手ぶらで落ち着かない) 前日セリ市の金銭出納確認整理 『ラブ コンプレックス』DVD BOX が秋に出るらしい



20100720/21 セリ準備/セリ当日
  
   * 石川セリ 『翼 武満徹ポップ・ソングス』 コロムビアミュージックエンタテインメント


20日 翌日21日の札幌古書籍商組合月例交換会(セリ市)準備 今期から会計担当者になったため、お金周りの段取り、入力作業シート作成や釣銭用意や未収金確認など/午後 通常業務/夜 南郵便局・M19書庫//21日 セリ当日 午前九時会場 会計作業は無事終了 午後一時退出 「ペーパーショップサクマ」で手製本見返し用用紙 B4版16枚 蒸暑い一日 金銭精査は翌日回しとする 落札は2件 筑摩書房『世界版画大系』と『風巻景次郎全集』、ともに全十巻 先月は「民藝」が大量に出て、気合を入れて入札・落札 今回は思いがけず落ちたという感じ それもまた良し/帰宅後、小午睡 夕方から 通常業務/夜 南郵便局・M19書庫/夕刻、旅人H川さん@利尻島から携帯通話 今ほど田原の実家の母を訪ねてくれたとのこと こちらは来月入違いで利尻に入るので、その前に北村辺りで会えればという話 「ギャラリーミヤシタ」さんから「辻けい展」DM



20100719 日本百名山巡礼
  
   * 深田久弥 『日本百名山』 新潮文庫


午前 五来重『遊行と巡礼』読書 西国巡礼と四国遍路 日本百名山の全峰踏破が目標です、なんてのも一種巡礼者の心情に近いものがある感 「辺路(へぢ)―(へんろ)―(へんろ)遍路」という指摘が面白い もともとは海岸沿いの難所を行く修験道、海の巡礼路であったのだと 北海道にも円空の籠った帆越岬の「太田権現の窟」(旧大成町、現せたな町)があって、巡礼・遍路道に当然組込まれないまでも、修行の場であったことは確か/午後 通常業務 発送品がなくて、専ら登録作業に励む/夜 夕食後急ぎ秀岳荘白石店へ ついに登山靴を買う 前のASOLO アゾロ の靴はおそらく2003年谷本光DVDヴィデオ撮影のため買ったもので、何と早7年も前のこと 底は擦り切れ、アッパーから水が漏れ入る 辛抱した 今度は国産、キャラバン CARAVAN 製 来月日本百名山の第一座利尻岳登山 天候次第だけど これで落ち着いて登れる 「太田権現の窟」も?(ヲイヲイ)


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