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大丈夫日記 札幌・年々近づいてくる終戦の日~あまく危険な香り・20100809-15

20100815 年々近づいてくる終戦の日
  
   * 小林信也 『カツラーの秘密』 新潮文庫


午前 日本の古本屋・アマゾンMPの出品再開 データ抹消登録作業/午後 M19書庫 手製本作業 文庫HC化3・布裏打ち1 THさん引取依頼FAX/利尻島雑感 法事の日、檀家になっている寺の住職、相変わらずお経下手、カツラーであるのもどうかと 午後「アイランドリシリイン」で会食 飽食だと思う 12日午前利尻島スタジオ・R19書庫普請妄想 午後利尻町交流促進施設「どんと」内郷土資料室(図書室)へ 『花森安治の仕事』チラ見 鴛泊港の岸壁で、ユースホステルの若者達が、島を離れる客に送別の歌(吉田拓郎氏の「落陽」など)を聞かせる風習は途絶えたのか としたらそれはいつ/子供の頃は、子供心に、先の戦争は遠い過去の出来事だった 年齢を重ねるごとに、それが「つい最近のことだったのだ感」が強くなる TVの戦争特集番組で、爆笑問題太田光氏が同様趣旨発言 実際に戦争を体験した人々はより「つい最近」感が強くなっているのではないか、と



20100814 オホーツク海
  
   * 菊池俊彦 『オホーツクの古代史』 平凡社新書


午前 利尻島(の実家)を去る 八時半カーフェリー乗船 十時半稚内着 道道106号線 前日前夜、利尻はそうでもなかった(登山したんだから)のだが、宗谷支庁内は記録的豪雨 豊富町・幌延町通過、天塩町では天塩川増水・濁流、道端の低地のそこここが水没 嫌な予感/午後 遠別町に着いて、国道232号線が初山別村内での崖崩れで不通と知る それでも道道の迂回路ありとのこと、そこに向かうもそれも到着直前に通行止めに 国道40号はすでに中川町・音威子府村近辺で不通 陸の孤島状態 長旅を覚悟し来た道を戻る 豊富町から道道84号 猿払村・浜頓別町 国道238 オホーツク海を左手に枝幸町・雄武町・興部町・紋別市 国道273 滝上町 浮島峠・浮島トンネルを通って上川町 浮島インターで旭川紋別自動車道 日が暮れる 旭川で道央自動車道 札幌インターで高速下車 午後十時、札幌市南区自宅へ到着/紋別市・滝上町辺り、初めて通ったと思う 北海道の広大さと、地域格差(僻地の荒廃・原野化と札幌の一極集中・大都市化)を強く感じた そして疲れた



20100810-13 利尻行き 2010 夏

20100811

      
      2010/08/10 7:55
      札幌市南区 自宅ベランダから撮影した風景
      間もなく利尻島へ向けて車で出発

      
      2010/08/10 11:20
      小平町 道の駅おびら鰊番屋 今年も恒例の松浦武四郎さん(の像)とのツーショット写真
      ここまでの経路は、札幌インターから道央道―深川留萌自動車道―国道233―国道232

      
      2010/08/10 15:45
      稚内市 ハートランドフェリー埠頭
      これから乗船するカーフェリー

      
      2010/08/10 17:10
      利尻島近海 日本海海上
      厚い雲で、利尻山はもちろん、島影もほとんど見えない

      
      2010/08/10 17:12
      利尻島近海 日本海海上

      
      2010/08/10 17:40
      まもなく、利尻島鴛泊港入港

      
      2010/08/10 19:37
      利尻島御崎 自宅前
      何日か前に先着していた弟がバーベキューの食事を用意 食後、炭火を眺めて、宵闇の

20100811

      
      2010/08/11 9:37
      帰郷の主目的である、祖父母・父の13回忌法要の当日会場 といっても自宅内 参列者十数名 優れた「節談説教」を聴く、なんて目には全然あえなかった

      
      2010/08/11 14:42
      自宅前の浜に降りる

      
      2010/08/11 14:44
      自宅前の浜に降りる

      
      2010/08/11 14:50
      自宅前の浜に降りる

      
      2010/08/11 15:06
      自宅前の浜に降りる

      
      2010/08/11 16:59
      利尻島御崎 自宅二階北向きの窓から撮影した風景


20100812

      
      2010/08/12 17:41
      利尻島御崎 自宅裏から南方向を撮影した風景

      
      2010/08/12 17:42
      利尻島御崎 自宅裏から北方向を撮影した風景


20100813

      
      2010/08/13 10:03
      次女と利尻山登山 鴛泊コース、五合目

      
      2010/08/13 10:33
      次女と利尻山登山 鴛泊コース、六合目
      天候・登山開始時間を考え、この日は七合目まで 利尻山初登山の次女、頑張った




20100809 あまく危険な香り
  
   * 山下達郎 『FOR YOU』 (TR13 「あまく危険な香り」)


午前 外伝 TV『流星の絆』/午後 通常業務 M19書庫 S・I氏より電話 16日古書買取共同決定 4時奈良県人Hさんと再会 利尻島を含む北海道周遊の旅の途中 先日市川義一氏にご案内いただいた「D×M」でお茶 田原が利尻島で何をしたいのか・何ができるか・どうやっていくか、対話 高度経済成長時代の企業戦士で、今は悠々自適の第二の人生を送っておられるH氏に色々ご助言いただく 7時半帰宅 発送作業 翌日からの利尻行き荷造り/中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』読了 中沢氏はあまく危険な香りを放つ美文を書ける人だと思うが、この本ではその特質がさらに際立っていて読ませる 手軽な新書版なんだけど、網野善彦の仕事を理解したい人には必読書だろう 中沢家の人々の実録・年代記の側面もあって、その観点から読むのも面白い 澁澤敬三のアチック・ミュージアム=日本常民文化研究所の副産物とも言えるわけで、澁澤人脈にも思いを馳せる
「「平泉澄はアジールの主体のことを考えていないからさ。根源的な自由を求める心というのが、人間の本質をつくっている。だから人類はそれぞれの社会的条件に合わせながら、さまざまな形態のアジールをつくり出すんだ。未開社会には未開社会の自由の空間というのがあったし、古代社会には古代社会の自由を表現するための、都市というアジールができた。中世は沸騰する宗教の時代だから、アジールは寺社の権威を借りて、自分を実現しようとした。そういうものをつくり出そうとしているのは、人民の中にひそんでいる自由への根源的な希求なんだよ。そのことが平泉澄という男には、まったく見えていない。君の言い方を借りれば、女性の本質がわかっていないのに、女性を愛して、そのことを権威のある人からなんか言われると、あれは一時の気の迷いだったと言って、平然とその女性を棄ててしまえる感性さ。平泉澄がたいへん秀才であったことはたしかだよ。でも、それだけでは人間はだめなんだということが、そのあとの彼の行動を見ているとよくわかる」」『僕の叔父さん 網野善彦』89ページ

「 この仮面の神と貨幣がじつによく似ている、と私は言いたいのである。貨幣は具体的な使用価値と抽象的な交換価値のあいだを、柔軟きわまりない能力で行ったり来たりする。さあ跳べ、ここがロドス島だ。貨幣は飛躍するのである。飛躍して、違う存在のレベルのあいだを自在に行ったり来たりする。そして、商品の所有者と商品との「縁」を切り、「無縁」となった商品たちが完全な平等の資格で立ち並ぶ「市場」に集合してくるのをうながしているのも貨幣ならば、貨幣量の多い少ないという年齢階梯制にも似た「数量階梯制」をもって、商品が行き来するその空間に秩序と正義を打ち立てているのもまた、貨幣なのである。

 仮面儀礼を生み出してきた野生の思考と貨幣経済の土台をつくり出している思考とは、心のまったく同じ構造から生み出されている。民俗学と経済学を結びつけている真実の環が、まさにここにあると言っていい。『神話論理』と『資本論』とが同じ場所で語り出され、おたがいの理解が響き合うような空間をつくり出すことが不可能でないことを、『無縁・公界・楽』は証明しようとしたのである。

 だから、原初の森の中にひっそりとつくり出されていた古代のアジールと、中世の商人たちが貨幣の力と平等な人間関係をもとにして生み出そうとしていた自由の空間とが、同じ原理のもとに作動していたのではないか、という網野善彦の直観は、まったく正しいものであったと私は思う。『無縁・公界・楽』を受け入れるのを、多くの歴史学者は拒否することで、自分の身を守ろうとした。これはこの本の中で動いている網野さんの思考の大胆な運動に、そうした歴史学者たちの思考がついていけなかったためだった。それほどに根源的な思想が、ここには語られているのだ。そのためにこの本は、網野さんの著した多くの著作の中で、いまだに正確な理解のおこなわれていないほとんど唯一の書物として、孤独のうちに佇んでいる。網野さんは『無縁・公界・楽』を未来に向かって投げ出した。私たちの時代は、その未来にまだ追いついていない。」『僕の叔父さん 網野善彦』104-105ページ



 

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コメント

網野先生と貨幣の話、勉強になります。

投稿: takahasi | 2010.08.19 22:40

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