« 大丈夫日記 札幌・書物は動的なものになっていく~それぞれの「僕らはみんな生きている」・20100816-22 | トップページ | 大丈夫日記 札幌・妖怪チャリ洗い~なぜ、なぜ、死ぬか、か・20100905-0830 »

大丈夫日記 札幌・佐久間恵中心の~「アトムの子」ならぬ「ゲゲゲの子」・20100823-29

20100829 佐久間恵中心の
  
   * 原弘 『原弘 デザインの世紀』 平凡社


午前 データ作業 NHK「日曜美術館」「ポスター誕生 パリジャンの心を盗め!」 外伝 『生きものの建築学』読了/午後 M19書庫 手製本制作 一晩接着剤の乾きを待った「相田みつを」、改善ならず再補修 文庫本HC化二冊半 朝TVの引率で、在庫の『デザイン大系 第一巻 ポスター』(ダヴィッド社 1954)を眺める 原弘・勝見勝・河野鷹思編著 勝見氏によるポスターの通史あり シェレ、ロートレック、ミュシャ、カッサンドル、それぞれ適宜紹介 六時、大丸藤井セントラル 和紙の品揃え確認 悪くない 今後は当面「ペーパーショップサクマ」「紙のめぐみ」「セントラル」随時巡回で紙素材を確保しよう 地下鉄大通り駅から真駒内駅 構内通路・車中、本日開催「北海道マラソン」に参加されたと思しき市民ランナーの皆さんを多数見かける クレイジーな暑さ、8月末の札幌で30度越え、であったろうに… 自分はこのまま一度もフルマラソンを走らないまま一生を終えるのだろうか
「 おわりに

 (前略)

 人間の生活環境という問題に立ち返って考えるとするならば、現代の建築や都市は、いまだ"巣"にまでその内容を昇華し得てはいない。ひと言でいえば、動物の巣に対して、人間の生活装置は、環境に対してあまりにも攻撃的(オフエンシイブ)だ。動物の巣は、いかなる生物のそれであれ、常に防御的(ディフェンシイブ)であることに本質がある。自然の変化であれ、天敵と呼ばれるような捕食者の存在であれ、そうした外から襲ってくる危険に対して、彼らの生活装置(巣)はいつでも防御的であり、そのディフェンスの姿勢のなかに、彼らの"建築"に特有の外形のさりげなさ、そしてそのことと表裏をなして、インテリアの居心地(アメニテイ)のよさが実現している。近代から現代にかけての建築は、工業化という圧倒的な波のなかに揉まれるうちに、この動物の"建築"の本質をいつのまにか逆転して、外形において目立ち、内部においていかにも寒々した……、といった種類の建築を大量に実現してしまっているのである。人間が自分たちの自然のなかにおける存在の小さい(スモール)ことを実感し、しかもその小ささ、たよりなさを、あえて「美しい」と感じうるためには、私自身をふくめて、私たちの感性面から、近代において降りつもってきたくもりをぬぐい取って、再び透明なものにみがき立てなければならないだろう。そうした鏡面のなかに、やがて、新たな人間の巣の像が結ぶにちがいない。こうして私は動物の建築の門口に立って、やっと案内を乞うところに来たばかりなのである。」 『生きものの建築学』 259-260ページ




20100828 人妻万華鏡
  
   * 五味文彦 『平家物語、史と説話』 平凡社選書


午前 データ作業 外伝/午後 自転車でM19書庫 手製本制作 一冊目構成失敗・修正 二冊目P・T氏「相田みつを」補修 日短く、自転車夜走りを避け早々帰宅/夜 発送作業 南郵便局 『生きものの建築学』読書/今週の棚出し 「HWBH2388 建築 雌の視角 長谷川尭 1978 相模書房 3000円」「HWBH2389 建築の生と死 長谷川尭 1978 新建築社 3000円」「LIBH2474 木下順二 ラジオ ドラマ選集 木下順二 1954 宝文館 3000円」「LIBH2449 人妻学校 白川渥 1963 講談社 2500円」「HTBH2458 京都社会史研究 同志社大学人文科学研究所 編 1971 法律文化社 3000円」「ETBH249 日本仏教曼荼羅 ベルナール・フランク 仏蘭久淳子訳 2002 藤原書店 2500円」「HTBH2500 平家物語、史と説話 平凡社選書 五味文彦 1987 平凡社 2500円」「LIBH2462 万華鏡 サンリオSF文庫 レイ・ブラッドベリ 川本三郎訳 1986 サンリオ 2000円」 等々



20100827 21世紀中年
  
   * 堤幸彦監督 『20世紀少年 BDセット』 紀伊國屋書店


午前 データ作業 ホームヘルパー関連講習受講の妻を札幌市街地まで車で送る 南郵便局・北洋銀藻岩、払出し・振込 金の(苦しい)工面は死ぬまで続くだろう、まあ普通のこと/午後 M19書庫経由でS先生宅 買取はお互い納得の取引内容 帰宅後早速引取分登録作業/夜 TV放映の「20世紀少年 <最終章>ぼくらの旗」視聴 監督堤幸彦氏は1955年生(大阪万博時、中3か)、原作者浦沢直樹氏は1960年生(同じく小5か) 田原は1958年生(同じく小6か)で、同世代人の・同世代人による・同世代人のための映画を見ている感 「本格科学冒険映画」と銘打つも、そんなわけで・そこは・実は・逆に・極私的な・良い意味でも悪い意味でも、「ホームムービー」なのではと ロックは知っていても、戦争を知らない子供たち 三週連続の放映、またお金がどっと動く 子供たちの「ホームムービー」でも社会的経済的に成り立ってしまうところに、この万博世代の勝利(感)と虚脱(感)



20100826 メディアも世界も「増改築」される
  
   * 水木しげる 『総員玉砕せよ!』 講談社文庫


午前 データ作業 外伝 「ゲゲゲの女房」ページに「水木しげるさん|証言|NHK 戦争証言アーカイブス」へのリンク発見 水木氏分はもちろん、他の方々の映像にも見入って、昼下がりまで それでもまだほんの一部 圧倒的/午後 車でM19書庫、掃除機持参で掃除/夜 登録・発送作業 南郵便局/上の「戦争証言アーカイブス」はWEBページ上にただ、インタビュー映像・音声(証言者以外の映像が挿入されることもない)と、その発言の文字起こしウィンドウが配置されているだけ それでも見始めるとまったく目が離せない 本編(?)のTV放映を見ていないまでも、WEB配信の方が、内容の質量の充実度・視聴者の自由度において、優っているのではとどうしても思ってしまう TVというメディアも「増改築」されて止まないということで/「民主化」が世界全体ですごい速度で進む 特権階級は数少なく利小さくなる 「自由公正な民主選挙の実施」「サッカーワールドカップの隆盛」「インターネットの普及」 民主選挙は独裁者を殺し、体一つの才能努力が最貧国最貧層出身のプロフットボール億万長者を生み、どんな圧政の現場も数時間後には世界中に画像映像配信され圧政者の行動を規制する そして何より、上の三つは、宗教・民族に関わらず、世界共通に採用され(つつあ)るシステム システムが共有・共用されている限り、戦争も起きない/NHKを含めたマスメディア(の人々)もまた「民主化」の波に洗われている 「マス」であることの特権性・必要性・必然性は消えつつある むしろそれは当人にとっても周囲にとっても危険で意味のないことだ というような意識を皆持ち合わせるようになっていくことが、実は一番の「民主化」なのかもしれない そんな意識が一番薄いのが政治家かも 戦争を開始・継続した人々からいまどきの代表選を戦うような人達まで 絶滅危惧種?/無闇に悲観することもない 今の世界の「増改築」は、それほど悪いものではない



20100825 増改築が続く
  

      
      2008年8月12日の倉・「ブックスボックス 利尻島スタジオ」


午前 データ作業 外伝 『生きものの建築学』読書/午後 発送作業 南郵便局・銀行/夜 利尻島御崎 田原家近辺の写真のスキャニング作業開始 住居前に向かい合うように建つ「倉」(木造の倉庫兼作業場)関係の写真から それらも含め、今後田原が作っていく作品の核となるであろう素材たち WEB、というか当ブログ、でまずは公開・展開していこう 1955(昭和30)年、戸籍上1905(明治38)年に当地に移住した田原家にとってはちょうど50年目、に建てられたもの 建築当時の出来ての倉を塗装する独身時代の父の写真と、その倉を小学生の田原が撮影した写真から始まる 実は、今、勝手に、「ブックスボックス 利尻島スタジオ」と称しているのがまさしくこの倉 成り行き次第で、改造・改築・増築・新築、行われる可能性大 ブックスボックス法人化は2006年 利尻島御崎 田原家の2世紀目が始まっている 本日の『生きものの建築学』読書がまさしく、そんな内容の部分で

      
      小学生の田原が撮影した写真(1960年代後半) 実は生れて初めて撮った写真 なんの因果でこれを撮ったものか

      
      写真が貼られたアルバムの横に「30年新築の倉庫 塗料をぬるはボク」と手書きメモ
 スキャンした写真を見ていて初めて気付いたのだが、明らかに入口のある場所が違う!
 入口を付け替えて横移動したものか、建物の向かって左部分をちょん切ったものか
 


「 増改築が続く

 シロアリがそのダクトと外気との間に通気のための穴をあけたりふさいだりすることは、いわばお手のものであろう。それはともかく、巣の材質および構成もそのために、巧妙な処理がなされていることも忘れてはならない。好天の続く季節には、内部の汚れた空気の排出は、通気チャンネルから薄い土の層を通して比較的容易にできるし、そのたまに例の表層の襞が有効に働く。同時にこの外殻から新鮮な外気をも取り入れることができる。一方雨の日には外殻の襞は濡れて、その呼吸効率は減少する。しかし外殻の襞をつたわって大部分の雨は流れ落ちてしまい、それだけ早く乾燥するようになっている。ただ長期に続く雨の季節の調査記録がないのでわからないと、リュッシャーは断っている。

 ただこのすぐれた観察者が、マクロタームの"建築"について強調していることのなかで注目すべき点は、彼がその建築が決してどの時点においても完成した状態を示すことなく、いつでも彼らの建設の精力的な過程を示していると、報告している点であろう。シロアリは、彼らの集合住宅(むしろ都市と呼ぶべきだろう)を、いつでもある部分を取りこわしたり、また新しくつくりかえたりして再開発している。「実際のところ、私たちはダイナミックな過程のひとつの場面を見ることができるにすぎない。というのも、シロアリはいつでも働いており、ある部分をこわしたり、他の個所をつくりなおしたり、塚を拡張したり、さまざまな細部を改造したりしている。構造はいつでも変らずにあるが、しかしそれは原則として、である」(M・リュッシャー『空調されたシロアリの巣』)。

 たしかにこのように指摘されてはじめてわかるのだが、シロアリに限らず動物の建築はたしかに、人間の記念碑(モニュメンタル)な建築作品などとは違って、ある時点において完成し、その完成した状態で動かさない、あるいは動かせない、ようなそんな代物ではない。彼らの家は、常にダイナミックな建設の過程(プロセス)を示しているのであり、どこかの時点で完成して、それ以上の変化はない、といったことはないだろう。それがあるとすれば唯一、彼らが自分たちの巣を捨てた時以外には考えられない。いうまでもないことだが、人間の一部の建築の場合のように、それは建築家の"作品"ではないし、施主の愛玩物でもない。反対に彼らの巣は、その事によって自然の中で文字どおり常に生きているのだ。しかしよく考えてみれば、人間の建築や都市の大部分のものもまた、ほんとうに生きている建築は、その建築にかかわる人々によって、いつでもなんらかのかたちで手を加えられており、そうした不断の増築意地作業によって、必要な機能が保たれてきたことを思い出すことにもなる。拭き掃除に精を出す妻や、雨もりを防ぐために屋根に登る夫のうしろ姿に、働きもののシロアリの活動をモンタージュして考えるのも、決して不謹慎なことではあるまい。

 人間の家のなかで竣工時と全く変らずに使われ続けているものは少ない。必ず改築や増築がくりかえされ、そのような"増殖"のなかで、建物は生き生きした表情を保っているものなのだ。それが止まった時、建物は死に、あるものは建築博物館の「展示物」になる。」 『生きものの建築学』 121-122ページ




20100824 不自然な真実
  
   * マルク・ソーテ 堀内ゆかり訳 『ソクラテスのカフェ』 紀伊國屋書店


午前 データ作業 十時M19書庫 東京定例セリ市への出品作業 S・I氏合流/午後 荷造りを終え出荷 売上金額が気になるが、まずは書庫が片付いてホッとする 二時過ぎ帰宅 「ソクラテスのカフェ」に電話 ギャラリー使用日程の件 担当N氏不在、来年1月最終週開催したい旨、伝言願う 古書組合会計事務作業 うまく行かず悩ましい T氏より電話 31日夜に買取決定/暑い夏だったが、北海道(札幌近辺)は、さすがに朝晩、秋の気配 先月出掛けた恵庭市カリンバ遺跡のことが頭に浮かぶ 約3000年前そこで暮らした人々はどういう気候の中で生活していたのかと 図らずも人類史上未曾有の人口爆発地球温暖化の時代に生まれついたわけで、いつの時代と比較しても、実際に今を生きる分にはあまり意味がないんだろうけど、つい考えてしまう 人間が地球(の自然)に与える人為的ダメージはいかほどのものなのか、実はそれも「自然」の一部ではないのか、などど



20100823 「アトムの子」ならぬ「ゲゲゲの子」
  
   * 長谷川尭 『建築逍遥―W・モリスと彼の後継者たち』 平凡社


午前 データ抹消登録作業 外伝 長谷川尭『生きものの建築学』(平凡社 1981)読書開始 中学生の長女も今日から新学期 サボっていた筋トレ再開 正午前後の各局TVニュースを見ながら/午後 通常業務 南郵便局・銀行 登録作業/夜、翌日の準備でM19書庫へダンボール移送/NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を観ている これだけマジメに観るのは「ちりとてちん」以来か 放送終了後評価が上った「ちりとて」に対して放映中「ゲゲゲ」は高視聴率を維持 納得 まず単純に主役の二人が魅力的 絵になる TVの世界では稀有なことでは 大多数の視聴者同様、自分も「ゲゲゲの子」(山下達郎「アトムの子」をもじって)なんだと実感 水木作品の魅力がドラマの背景・土台にあることは大きい 1922年生の水木さん、兵隊になっても戦死せず、四十過ぎに漫画家デビュー、以来五十年近く第一線 長生きも才能の一つなんだろう 手塚治虫との対照がますます面白い


|

« 大丈夫日記 札幌・書物は動的なものになっていく~それぞれの「僕らはみんな生きている」・20100816-22 | トップページ | 大丈夫日記 札幌・妖怪チャリ洗い~なぜ、なぜ、死ぬか、か・20100905-0830 »

02 大丈夫日記 札幌」カテゴリの記事

22 利尻・利尻島・利尻山」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6458/49250298

この記事へのトラックバック一覧です: 大丈夫日記 札幌・佐久間恵中心の~「アトムの子」ならぬ「ゲゲゲの子」・20100823-29:

» 大学時代の後輩:大阪市は関西弁電話編と大阪情報を聞く [脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・]
  昨夜は「大阪出身の後輩:K君と関西弁トーク」だった。 楽しかった関西弁電話トー [続きを読む]

受信: 2010.09.20 11:09

« 大丈夫日記 札幌・書物は動的なものになっていく~それぞれの「僕らはみんな生きている」・20100816-22 | トップページ | 大丈夫日記 札幌・妖怪チャリ洗い~なぜ、なぜ、死ぬか、か・20100905-0830 »