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大丈夫日記 札幌・荒野のバラーキー~ノー ボーダー・20101003-0927

20101003 荒野のバラーキー
  
   * 『モルヒネも効かぬ五月 荒木経惟写真集』 バジリコ


午前 九時、北海道神宮頓宮、「さっぽろ組合特選市会」会場 年に一度の全国古書店からの参加ありの、古書セリ市/午後 入札結果を気にしながら事業部会計担当者として作業を続ける とったものは、「工藝 百六・百七 アイヌ文化特輯」「季刊 銀花 全揃い 161冊」「変態資料 第三巻第四号」「荒木経惟写真集:男と女の間には写真機がある・モルヒネも効かぬ五月・世紀末ノ写真・写真劇場 東京エレジー」「定本 庄司浅水著作集 全十四巻揃い」 どんなもんか 市全体の売上もまあまあ、会計作業にも問題なく、無事終了/夜 札幌総合情報センター ホールで、次女が出演するピアノ発表会観覧 客席には妻・長女・義父母・義姉・弟夫妻 次女の演奏楽曲は、ランゲ作曲「荒野のバラ」 うまいとは言えないが、音に開放感があってよい(←親馬鹿) 演奏会終了後、ごはんとカフェのお店 『Pinchos』へ移動 千田さんに久々に会う 特選市で二日間、気も体もつかって、へとへと



20100930 ノー ボーダー 4
  
   * 鶴見俊輔 『限界芸術論』 ちくま学芸文庫


午前 データ作業 外伝 北海道新聞の池澤夏樹氏連載小説 『氷山の南』完結 利き酒ならぬ利き小説したら、多くの人が池澤作品と言い当てるだろう 単行本化なったら熟再読したい 『「挫折」の昭和史』読書 「補遺」を残し読了 結論部指摘の鋭さ・的確さに驚いて口あんぐり/午後 2・3日の古書組合特選市に向け、会計担当者としての準備作業 坂下銀行・M19書庫・ホーマック川沿店 登録作業 夕食準備/夜 発送作業 九時、来道の義姉をバスターミナルまで車で迎えに 帰宅後、会計準備作業継続/境界はないが、限界はある まず金の問題 金銭的不自由が常につきまとう 年齢の問題 加齢による肉体の衰え 時間の問題 死ぬのは間違いない 金は稼ぐしかない 境界は消えないが遠ざける・拡げることはできる 肉体はメンテナンスできる 若い頃より元気になれる 法人格が生きれば、自分の作品が残れば、自然人個人の死は些細な・個人的なことだ つづく



20100929 ノー ボーダー 3
  
   * 内田樹 『日本辺境論』 新潮新書


午前 データ作業 外伝/午後 妻の両親来道、千歳空港に車で迎えに 札幌駅北口の投宿ホテルに送り届ける M19書庫 夕食準備/夜 発送作業・南郵便局/かつてCDを自主制作していた時期、音楽プロデューサー呼ばわりされる場面が多々あって、その度大きな違和感を感じていた 今は面倒くさいので、古本屋ですと自称する(実際大方そうだし)が、それにも多少の違和感を感じている 実は、違和感を感じる、ということは自分にとってとても大事なことだ 大層な物言いだが、違和感を感じることイコール生きていること、ぐらいの感じ 音楽プロデューサー・古本屋という「境界」の中に安住すれば楽かもしれないけど、それは面白くない ていうか、死だ 法人格「ブックスボックス」がプラットフォームで、それをベースに自分が行う仕事は、自分の中で境界がない 作り出すもの・扱うもの、そこにも境界というものがない というか、境界は常に流動し伸縮・拡大を繰り返す つづく



20100928 ノー ボーダー 2
  
   * 岡田尊司 『境界性パーソナリティ障害』 幻冬舎新書


午前 データ作業 外伝/午後 車でM19書庫・銀行でお金の遣り繰り 登録作業 夕食準備/夜 発送作業・南郵便局/もって生れた資質か、育った環境の影響なのか、自分には余り、境界を作る・境界内に留まるという発想がないようだ むしろ、境界を破り(長く生きていると否応なし境界内に住まわされる)、外に出て行こうという傾向のほうが強いのではないか 誰とでも仲良くなれるが誰とも仲良くなれない 境界を持たない人間であるから、来る者は拒まないが、その人の境界内に入ることは拒否する、から 同様に、なんでもできるがなんにもできない 浅くできるが、深くはできない それを自分で良しとするかにすべてがかかってくる まあ多分良しとしているんだろう(ほら、こんな場合でもはっきりと境界立てようとしない、笑) 周囲にそういう状況を理解してもらうのは難しい 往々にして、人間は他人を、その人間性ではなくその人間の境界性で判断することが多いからだ つづく



20100927 ノー ボーダー
  
   * ライ・クーダー 『ボーダーライン』


午前 データ作業 外伝 筋トレ/午後 登録作業 夕食準備/夜 東区H氏へ電話、預り品の件ご理解頂く 登録作業 『「挫折」の昭和史』読書/中国(的な国)側には、向う側に入り込めるものなら無理強いをしてでも乗り越える、という意味でボーダーがない 日本側には、まあまあはっきり線は引かずここは曖昧穏便に、という意味でボーダーがない 理想的平和主義者が夢見る平和な平和はない お互いに「先に実弾を撃った方が負け、だけどいつでも撃てるよ、撃とうと思えば」という緊張関係のボーダーライン上にしか平和は存在しない それが当り前の話だ、と考えられなければオタオタする 衆人の目にさらされながら、自分たちのいいように、それは相手にとってもいいようにということでもある、緊張の中、くっきりと線を引かなくてはならない 放り出すことはできないし、暴力に訴えるのはもってのほか 覚悟 ボーダーレスの時代に、くっきりボーダーが浮び上がる 不思議なもんだ


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