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大丈夫日記 札幌・ローザ・ルクセンブルクの釣魚大全・20110228-0306

2011年2月28日(月) 札幌
「日記癖」を持つ者として、断続的に、アナログ時代の小学生用学習ノート雑記帳からインターネット時代のブログまで、もう四十年以上、日記を書いてきた。思うところあって、本日をもって、その様式・形態を、新しいものにする。ブログの時代以降は、予め公開されるものとして書いてきたが、今後は加えて、販売・流通することも、書いていく上での前提とする。最終出力形は三つ、著者自装手製本・電子書籍・インターネット上のブログ。(つづく)▼快晴。自宅マンションのベランダは南東向きで、晴れた日には右手遠くに、支笏湖周辺の山並を望む。山頂に特徴のある恵庭岳は見間違えようないとして、この日久々に見えた「ぺったんこ山」(田原家通称)山容に、これは実は樽前山の熔岩円頂丘ではないかと今さら思い至る。市販のロードマップ(!)で確認する限りは、方向的にそうとしか思えないのだが。だとすると、恵庭岳と「ぺったんこ山」の間に聳えるのは、風不死岳(ふっぷしだけ)か。利尻島で、利尻山を事あるごとに眺めながら生まれ育った自分の生い立ちを、改めて思い返したりして。▼作業。午前、データ作業・筋トレ。午後、発送作業・夕食準備・札幌南郵便局。▼交信。午後、某氏失踪を電話で初めて知り、その件でその周辺の人達と携帯電話で情報交換・相談。悩ましい。札幌I氏電話、先日の古書買取の件。帯広S氏郵便、礼状に物を添えて。東京I氏メール、束見本の件。再度失踪の件で、電話やり取り。▼受注。『ローザ・ルクセンブルクの手紙 ゾフィー・リープクネヒトへ』北郷隆五訳 大内兵衛解説(青木文庫1952)・『うた日記』森鴎外(岩波文庫)・『エッシャーの宇宙』ブルーノ・エルンスト 坂根厳夫訳(朝日新聞社)。



2011年3月1日(火) 札幌
 「日記癖」について。公開販売流通、やりたいならやってかまわないが、それを誰が必要とする? 何の役に立つ? と尋ねられたなら、明確な答えは出せない。それは自覚している。万人受けする、一大スペクタル・エンタメ作品的なものを作り出し、世に広める能力は、自分にはない。それも自覚している。ただはっきり言えるのは、じっくりとモノを作り、ゆっくりと世に知らしめていける環境が、現今、地球のとある場所では、ある程度以上整ったということ。そして、その中で、そのことを認識しつつ制作していく、資質と資格が自分にはある、ということ。(つづく)▼曇天。「支笏湖三山」は、厚い雲の向こうに隠れ、姿なし。東南東方向に目を転じると、足下に「真駒内セキスイハイムスタジアム」(=真駒内屋外競技場。1972年札幌五輪開会式会場)。先月26日夜開催「TOYOTA BIG AIR 2011」ジャンプ台の解体作業真っ最中。数十日かけるその組立作業から、開催前数日間繰り返される音響・照明のリハ作業、当日イベント終了後の打上げ花火まで、自宅に居ながら眺めるのが、田原家の冬の風物詩に。▼作業。午前、「日記癖」・筋トレ。午後、データ作業・車でM19書庫・北洋銀行藻岩店払出&ポスフール藻岩店買い物・帰宅後、夕食準備。▼交信。午後、某氏失踪の件、関係者より電話、プチ好転。その件で各所に連絡。▼受注。『群青の海へ わが青春譜』平山郁夫(中公文庫)・『石川啄木全集 第二巻 詩集』(筑摩書房)・『べてるの家の本 和解の時代』べてるの家の本 制作委員会(べてるの家)。▼世界。リビア、しぶとい独裁者、剣呑・不安定。ニュージーランド、地震後丸一週間、悲惨。日本、国家予算案衆院通過。何という体たらく。


2011年3月2日(水) 札幌
 「日記癖」について。日記の一日当りの分量は、日本語にして、六百四十字。紙の本では、その一日分を一ページ相当とする。電子書籍においても、それが一つの基準単位。当然、何かの時には、六百四十字では書ききれない事もあろうかと思う。その際は、スピンオフ作品として、「濃々草(こてこてぐさ)」を記述・制作していく。毎水曜、その前週一週間分(月曜始まりの日曜終わり)をブログ「田原書店外伝」にアップ、一時的に公開する。そこ・それが、文書保管庫・予備データとなる。(つづく)▼「asahi.com」に、「人間国宝の技に迫る 「文楽 冥途の飛脚」30年経て上映」との記事。引用「1979年に文楽の舞台を撮影した映画「文楽 冥途の飛脚」(マーティ・グロス製作・監督・編集)が5日~4月1日、東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールで上映される。故人の竹本越路大夫や吉田玉男ら人間国宝が多数出演したが、撮影当時に国内で一般公開されなかった貴重な映像だ。」。うーん、観たいぞ。でも、東京、行ってきたばかりだし。札幌での上映は?▼作業。午前、「日記癖」。午後、車でM19書庫・ホーマック西岡店・帰宅後、『千利休 無言の前衛』赤瀬川原平(岩波新書 1990)再読開始。▼交信。昼、某氏失踪の件、関係者とメールやり取り。夕刻、失踪者当人と関係者より電話あり。まずは一件落着か。▼受注。『ユリイカ 1985年4月号 特集 モーリス・ブランショ』(青土社)・『夜の春雷 一戦没学徒の戦線日記』田辺利宏(未来社 1968)・『美術手帖 651号 1992年3月号 特集 ポップ / ネオ・ポップ』(美術出版社)。▼世界。入試問題ネット投稿事件、関与者一名ほぼ特定される。他ならぬその使用携帯電話の通信記録から。


2011年3月3日(木) 札幌
 「日記癖」について。手製本版は有料。原稿料・考案料・工賃・材料費等、すべて反映させた価格設定にするなら、当然安くはならない。一点モノだし。電子書籍版は、各年一年分が一コンテンツで、日本国内ダウンロード購入代金100円、海外流通分は1米ドル。ブログ版は閲覧無料。触りだけ見せて有料版に誘導、なんてことはしない。(つづく)▼長女M、公立高校入学試験当日。札幌市立H高校デザインアートコースを受験。大雪の中、妻Jに車で送られ、試験会場=H高校へ。合格倍率2・4倍。少子化の時代になんという高率か。うまくいけばいいのだが。▼作業。午前、データ作業。午後、「日記癖」・夕食準備・食事後、車で南郵便局・M19書庫。▼交信。メール3件送信。WR氏T見本の件・ハナさん受注本の件・KI氏昨日の文楽映画の件。▼受注。『現在と未来 ユングの文明論』C.G.ユング 松代洋一訳(平凡社ライブラリー)・『原典 ユダの福音書』(日経ナショナルジオグラフィック社)・『コミックボックス Vol.89 特集 まんがと宗教』(ふゅーじょんぷろだくと)・『季刊 民族学 79』(千里文化財団)・『性愛人類史観 エロトポリス 荒俣宏コレクション2』(集英社文庫)・『図鑑の博物誌 荒俣宏コレクション 増補版』(集英社文庫)・『目玉と脳の大冒険 博物学者たちの時代』荒俣宏(ちくま文庫)・『和楽 2003年11月号 特集 正倉院一二五〇年の夢・竹工芸の創意と美』(小学館)・『「オーストラリアの現代工芸」展図録』(読売新聞社)。▼世界。入試問題ネット投稿事件、犯人逮捕。十九歳、仙台在住、男子予備校生。巷間でテクノロジーがこれだけ発展進歩しているのに、試験方式が旧態依然としていることのギャップも、一つの要因かと。


2011年3月4日(金) 札幌
 「日記癖」について。後述の通り、次回個展が決定。「日記癖」手製本初期デモ版を、そこで公開しよう。分量的にはほんの些細なリーフレット並になろうが、内容的・構造的に新たな展開(へ)の予感を感じさせるものにしたい。▼長女M、高校入試二日目。実技の鉛筆デッサン。無事終了とのこと。うまくいけばいいのだが、ふたたび。▼流れ。午前、「日記癖」・データ作業。午後、データ作業継続・四時車で出発・五時前「キャポ大谷地」・近所のI氏宅に届け物・五時「くすみ書房」久住氏と打合せ。一月の「ソクラテスのカフェ ギャラリー」での「ブックスボックス 田原書店 展」(で展示の手製本)に評価いただき、今度は、四月半ばから五月半ばまで一ヵ月近く、「くすみ書房」@「キャポ大谷地」店頭で展示会開催ということに。有難い。報恩せよ。気を引き締めて取り組むべし。▼交信。文楽映画の件、KI氏より返信メール。「札幌でも上映してほしい」とのご意見。まったく同感。さて、久住氏との会談後、「のどうたの会」事務局へ。某氏失踪の件に始まり、いろいろ、談話・相談・歓談。いかに「ハードワーク」するかについて。嵯峨治彦氏のあの素晴しい演奏は、自覚をもって繰り返される基礎練習という「ハードワーク」の上に成り立っている。やっぱ、嵯峨さん、すごいわ。十一時近く退出。この日午前中までは降雪、午後晴れ。深夜の路面状況は最悪。運転に気を遣いながら羊ヶ丘通を走行。へとへとになって、午前零時近くに自宅帰着。▼受注。『2時間でわかる図解 ユダヤ社会のしくみ』滝川義人(中経出版)・『世界陶磁全集 9 江戸(四)』座右宝刊行会(小学館)・『アニマ No.200 特集 ナチュラリスト列伝/上野動物園』(平凡社)。


2011年3月5日(土) 札幌
 朝からどうにも手酷い疲労感。前日の、雪道悪路運転のネガティブな疲れと、訪問二箇所でのポジティブ対話の興奮系の疲れが、まとめてやって来たか。朝食後横になる。最近では珍しい、午前中仮眠。土曜日定例、M19書庫行き。川沿の自宅を出て、徒歩、国道230号線横断・五輪大橋&小橋・真駒内公園・駅前住宅街を過ぎ、札幌市営地下鉄南北線真駒内駅(以後、この経路の歩行を、「M徒歩」と記述する)。出掛けの玄関先で、長距離徒歩用の[キャラバン]登山靴の靴紐がブチ切れ、急遽[メレル] JUNGLE MOC(ジャングル モック) での雪中行になった。短靴なのでちょっと不安だったが、不自由も・ストレスもなく、ほっとする。いい靴だ。近頃は、歩いて疲れることはまずほとんどなくて、逆に一定距離以上歩かないと疲れが溜まる感じ。地下鉄乗車。午後、西18丁目駅すぐ「おか田」でうどん。書庫。昨日からの話の流れでは、ここで早速「ハードワーク」しなくちゃ、なのだが、どうにもやりきれず、備え付けの毛布を被り、ふたたび仮眠。途中、H月氏より探求書電話、小林秀雄・岡潔『人間の建設』新潮文庫(安く、新本で出ているようだ。古書店のでる幕はなさそう)。「ソクラテスのカフェ」に、手製本常設展示の件で電話。N氏。四時近くになって、手製本制作開始。角川文庫「戦争を知らない子供たち」北山修のハードカバー化。日が暮れて後、M徒歩逆行で帰宅。夕食後、発送作業。午後十時を過ぎて、札幌南郵便局。▼交信。帯広市S氏より葉書。▼受注。『写真集 水俣』W.ユージン・スミス, アイリーン・M. スミス 中尾ハジメ訳(三一書房)・『とりかえっこ ないしょでね おはなしカーニバル12』竹下文子 長野ヒデ子絵(偕成社)。


2011年3月6日(日) 札幌
 午前九時、NHK教育「日曜美術館」。特集「歩く眼差し ~津軽の写真家・小島一郎~」視聴。「アートシーン」では、「特別展 REVALUE NIPPON PROJECT 中田英寿、現代陶芸と出会う」の紹介も。午前十一時、M徒歩。「わらじ本」コンセプト。地下鉄大通駅途中下車、「大丸藤井セントラル」。地階紙売場で手製本材料仕込み。和紙2種とメタリック模様洋紙2種。図録・仕様書を充実させるために、材料購入時にその名称等、きちんとメモしておく必要があるな。午後、M19書庫。パン食後、手製本作業開始。「ヴァニラとマニラ」「白洲正子自伝」「まるごと好きです」各文庫本のハードカバー化。午後六時、帰宅の途に。M徒歩。▼受注。『現代語訳 日本の古典 1 古事記 他』福永武彦訳(河出書房新社)・『迷宮美術館 第4集 アートエンターテインメント』NHK『迷宮美術館』制作チーム(河出書房新社)・『ジョークのたのしみ ちくまぶっくす』松田道弘(筑摩書房)・『完訳 釣魚大全 角川選書』アイザック・ウォルトン 森秀人訳(角川書店)。▼世界。前原外相辞任。日本国籍を持たない人からの政治献金は違法だそうで、理屈を聞けばその理由に納得できるが、法律自体の存在は知らなかった。前原氏旧知の、近所の焼肉屋のおばちゃんが、氏の政治家転身後も応援を続け、毎年小遣い程度の献金を欠かさないでいたところが、実はおばちゃん、在日の人で、双方確たる悪意もないまま、現況にいたる、という感じなのか。良くも悪くも、関西(人)的、という印象。もちろん、政治家、しかも大国日本の外務大臣で次期総裁候補と目される人が、知りませんでした、というのは大問題だけど。▼赤瀬川原平『千利休 無言の前衛』(岩波新書)再読。堺の「港の庭石」。

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