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「BRIDGE」で

 11月28日

 狸小路ニコー劇場あとを利用したホール「BRIDGE」(いい場所だ!)での、新潟中越地震支援チャリティーライブに、参加させていただきました。参加できたこと自体に思うこともあり、嬉しかった、そういう素晴らしいものでした。今川由規さん、PETAさん、白幡さん、ありがとうございました。
 私は、スズエ田スズエ吉田ユウ子岡田浩安、という4人のユニットで3曲ほど歌わせてもらいました。

 その楽屋に入ると、壁ぎわに、ぎっちりと並んだギターケースの群れ。思わず、私、自分のギターをその端に置きながら、
 「……帰りは、別のギター持って帰ろうかな!ケースだけでも確実に私のより、イイよね」
 すると岡田サン、
 「扇柳さんのギター、すごくいいよ」
 「でもトールさんのだと、すぐバレるから使えないもんなあ」
 このコンサートの主催者の一人であるPETA(ペータ)さんとはもう20年近くの友人。彼のギターが100万円だという話を聞き、
 「そうか、ペータさんのギターでもいい」「いいね」「でも他の人のだって、どれもかなりいいギターだよね」「でもやっぱり使い慣れた自分のギターがいいかな」という、きちんと音楽やってるヒトの言葉もあったりして。(みんなきちんとやってるってば!)(……えっと、私もね)

 全4時間を越えるだろうという長丁場のコンサートがはじまる。
 演奏者は16組。その中には鈴木幸男さん、稲村一志さん、鈴木一平さん、など名のある方々も含まれる。
 トップバッターは「星一徹」。(扇柳トール(徹)さん&星直樹さん)
 すごい、さすがだ、見ている私は、見ているだけなのにそのプレッシャーに心臓がばっくばく。おふたりは淡々とうつくしい音楽を奏でている!
 この「星一徹」という笑えるユニット名にだまされて「楽しみ、笑わせる」つもりの演奏を考えていたのだが……。客席後ろの暗がりでスズエと私、顔を見合わせて、真顔で耳打ちしあう。
「こりゃあやばい。マジにやらねば。考え直そう」

 10日ほど前、スズエちゃんと電話でこんなことを話した、という経緯もある。
 私「曲、なにやろうか? 戸川純、一曲混ぜようか? ほら、こないだやったやつ」
 ス「え、でも、チャリティーだよ。あれって、歌詞、まずくない?」
 私「まずい? 大丈夫だよ! たぶん、くだけた感じのコンサートだし。だって「星一徹」だよ~、わははは」
 電話を切った3時間後、ふと、その歌詞を確認してみる。戸川純「さよならをおしえて」(inアルバム「好き好き大好き」)
 そして、あわててスズエマニエルに電話をし直す。
 「ごねん、やっぱりダメだ、シャレにならない!」
 「でしょーっ!」と、スズエ、笑う。

 トールさんらのステージや何組かの演奏を聴いたあと、4人で、最後の打ち合わせを、ということで急ぎ会場近くのカラオケ店へ。私たちの出番はかなり遅い時間。
 岡田&ユウ子のトロ夫妻、すでにとっくにその状況を予想していて、ふたりして真面目な構成の楽曲と楽器を考えて来ていたのだった!
「みほっほうさん、ギター弾かなくていいから。それで……」
「ハイ」
 と、殊勝に、私とスズエ。それでもすぐにふざける私とスズエ。カラオケ屋ではソフトドリンクが飲み放題だった。
「ペットボトル持ってくれば良かったー。あ、リアルゴールドのお代わりをお持ちします!」
 と、スズエ、岡田サンにサービス。
 コップで黄色いリアルゴールド、しかも飲み放題!これはこのカラオケ屋のウリになるだろう。と、そんなことにヨロコびながらも、まじめにがんばった私とスズエ。そんなふたりと真面目にかかわってばっちりフォローしてくれた岡田&ユウ子さん。感謝ひとしお。

 出番あと、コンサート最後の盛り上がりを聴いていると、反対側の肩をつつかれ、反対側を見ずに(いや、ちょっと見てしまったかもしれない)、その人物の居るほうに、ちゃんと振り向くと、「どぅえりんこ。くすくす」と、トールさん。「おつかれさま!くすくす」と私。ギター、あたしに盗まれないようにね。

 白幡さんのお店「琉吉」で打ち上げ。佐々木幸男さんのLPを持って来てサインをお願いすればよかった、と思った。思えば、そのLPは、当時バイトしたお金で買ったもの。なんともかんとも、深い感慨が。

 夜中2時過ぎ、帰り支度。
 岡田さんは、妻ユウ子さんに、
 「え~、駅まで歩くのお? こっからタクシー乗ろうよ~」
 と、いわゆる「ボク、イヤだもん、ねえ、お願い」発言を繰り返す。
 ユウ子さんは、かなり酔っていると言いながらも相変わらず白くかわいらしい顔のままで、
 「え、でも、駅からタクシーに乗ったほうがいいよ」ときっぱり。
 そういう会話に笑いつつ、夫婦っていいなあ、と、しみじみ思う。私も気合い入れて探そうかなあ、二回目の夫(笑)。
 ふたりに手を振り、私は、PETAオモちゃんのタクシーに便乗させてもらって澄川へ帰宅。

 眠り前、3時ころ、ストーブの前で温まっていると、地震が。

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