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苫小牧でシネマ

 3月3日

 苫小牧「シネマ・トーラス」に行ってきた。
 シネマ・トーラスは客席70ほどの小さな映画館。一度行ってみるとその良さがわかる。(電話:0144-37-8182)

 この映画館に行ったら、お手洗いにも行ってみることをお勧めする! きっぱり言うが、行ってみないとソンである。はるかな廊下(?)の先にある、このトイレってば……。
 
 さらに私の場合、とんだハプニングに見舞われた。
 上映直前、手洗いに向かった私は、トイレへの道中にオモシロがり、そして、用が済んでも何度も振り返ってトイレ周辺の特異な光景を眺めていた。
 会場へ戻ってみると、すでに「予告」が始まっているらしい音が聞こえていて……確か、このドアでよかったはずだが……むむむ、ドアが、どうしても開かない……。どうも鍵がかけられてしまったらしい。
 うーん、映画が一本終わるまで、私はここの閉じこめられたままになってしまうのか?
 長い倉庫のような廊下を、トイレまで戻ってみるが、やはり会場への抜け道はない。
 けれども、その廊下にはたくさんのドアが並んでいる。ここはとりあえず、全部のドアを調べてみるしかない。
 ドキドキしながら、トイレのほうから順に「ノック→返事なし→開けてみる」という探検を始めた。どのドアも鍵がかかっていて開かない。
 5、6箇所目のドアだったろうか、ロウでも塗ったようにすっと開いた。冷たい風が流れこんでくる。
 ……駐車場だ! 駐車上への出口だった。やった、外に出られる……ああ、よかった。
 いったん外に出て、映画館の出入り口から再び入場。
 受付のおばちゃん、
 「あらま!誰か、間違って鍵かけちゃったんだわあ! 入って入って!」
 ああ、まったく苫小牧って、けっこうおもしろいかも……。

 この映画館の主はホリオカさんいう、その業界(?)では有名な映画馬鹿(褒め)。
 5月の連休前にでも、伊達で映画上映会をしようという計画で、これから年に何回か伊達で定期的に上映できるといいね、と、そういう話もあって出かけて行ったのだが、余談で、
 「なんというか、同好会っていうか、映画の好きな人が集まって趣味のビデオ(DVD)上映会をするつもりなんですよ」
 と言うと、ホリオカさん、妙な反応で、
 「……映画同好会?」
 「同好会」という言葉に思うところあるらしく、急に仕事を離れたくすくす笑顔になる。
 それが面白くて、こちらも
 「同好会……?(って、なにか、そんなに面白い?)」
 「うーん、同好会……」
 「……同好会って、なんか、何やってんのかわからなくて、アヤシイ……(笑)」
 「うん、ふふふ、同好会ね」←子供みたいな満面の笑み。
 と、このように、とにかく「同好会」に静かにウケるホリオカさんなのであった。それが彼の映画に対する基本(?)なのかもしれない。

 伊達での映画上映会は、春、「ネバーランド」(ジョニー・ディップ主演)か、「パッチギ」(井筒和幸監督)のどちらかを予定、の予定。もうすぐ決定するので、伊達周辺にお住まいの方、まちの情報にアンテナを立ててお待ちください。

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